2004 Fiscal Year Annual Research Report
変革期の立法過程における立法補佐体制の実証的・総合的研究
Project/Area Number |
15330005
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
岡田 信弘 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (60125292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
常本 照樹 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10163859)
笹田 栄司 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20205876)
宮脇 淳 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (50281770)
棟居 快行 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00114679)
小早川 光郎 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (00009820)
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Keywords | 立法 / 立法過程 / 議院法制局 / 国会図書館 / 立法補佐 / 政治改革 / 行政改革 / 政党 |
Research Abstract |
本共同研究では、複雑高度化した社会における立法過程像を展望しながら、あるべき立法補佐体制のありようを探求することを課題として掲げ、それを遂行するために、個別の実証研究を踏まえつつ、多様に存在する立法補佐組織相互の関わりを総合的に分析することを試みた。具体的な活動内容と成果は以下の通りである。 1 平成15年度 8月に、ゲスト・スピーカーとして招いた政治学者、実務家及び実務経験者の報告を受けるとともに、研究分担者からのそれらに対抗する報告や質疑を行った。前田英昭氏(前駒澤大学教授)、山口二郎氏(北海道大学教授)、浅野善治氏(衆議院調査局、当時)、堀本武功氏(尚美学園大学教授)、宮脇淳氏(北海道大学教授)の報告がそれである(次頁掲載「研究発表」参照)。そして、同じ趣旨の元に、12月には、春山明哲氏(国会図書館・国会分館長、当時。報告については次頁参照)と矢野督氏(山本一太参議院議員政策秘書「立法(政策決定)過程における政策秘書の役割」)を、翌平成16年3月には、岩島久夫氏(聖学院大学客員教授「有事法制の立法過程をめぐって」)の報告に基づいて議論を行った。政治改革・行政改革後の立法過程に関して、変わったことと変わっていないことが明らかになるとともに、個別の立法補佐組織内部だけでなく、立法補佐組織相互の関わりにおける不十分さがより明確になったように思われる。人材養成と情報の共有における不十分さである。 2 平成16年度 前年度と同じように、8月に、ゲスト・スピーカーを招いて研究集会を開催した。谷勝宏氏(同志社大学教授「立法と政党」)、清土恒雄氏(衆議院予算委員会調査室長「最近の立法過程と国会の役割」)、岩崎隆二氏(参議院法制局第4部長「「立法」の現場から法律学に期待すること」)の報告に基づいて議論を行うとともに、研究分担者から各自が担当している課題に関する報告をしてもらった。これらの報告は、順次、「北大法学論集」に掲載される予定である。2年間の共同研究を通じて、我が国に多様に存在する立法補佐組織の機能が十全には果たされていないこと、そしてその機能不全を克服するためには個別の立法補佐組織のあり方が再検討されなければならないのと同時に、それら立法補佐組織相互の有機的な連関を構築する必要があることが明らかとなった。
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Research Products
(7 results)