2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15330023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
辰村 吉康 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (60021771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 次三 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (50363601)
佐野 裕志 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (10145451)
緒方 直人 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (70033404)
米田 健一 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (20283856)
小栗 実 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (90144104)
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Keywords | 法科大学院 / 法曹養成 / 実務教育 / 教育連携 / 遠隔地講義 / 高速情報通信網 / 技法 / インターネット |
Research Abstract |
3年計画の1年目として、協力して教育を行う大学の選定・協議と、具体的な教育連携のあり方を検討し、16年4月発足の法科大学院での教育に向けての準備作業を進めた。 1.まず、近隣の国立大学として九州大学法学部・法学研究院との間で、法科大学院設立の折りには、相互に協力して教育面の充実をはかっていくことの可能性から協議を始めた。学問の細分化と専門化が進み、どの大学に置いてもあらゆる分野においてまんべんなく教育体制を維持することが困難になりつつあり、また法曹養成に特化した専門職大学院である法科大学院では実務教育が不可欠であるが、そのための教員が限られていることから、両大学の間で、緊密な協議が進み、民事訴訟法・刑事手続法などの基幹科目、知的財産法などの展開先端科目などをはじめ、多くの科目で協力して教育を進めることが合意できた。(1)民事手続法分野で開講される複数の科目のうち、双方の教官がもっとも得意とする分野で相手方大学の学生に教育を行う。(2)刑事手続法分野では、九州大学の研究者教員と鹿児島大学の実務家教員(検察官経験が豊富な弁護士)が協力して、双方の大学の学生を集め、合宿型で演習教育を行う。(3)知的財産法分野でも、九州大学の特許法の専門家と鹿児島大学の商標法の専門家が協力して双方の学生に講義を行う。(4)この他、多くの分野で、それぞれが特色とする科目を他大学に出講することも合意され、二つの大学間で教育連携に関する協定書を締結することができた。 その後、熊本大学との間でも同様な形で教育連携を行うことを協議し、具体的な協力についての協定書を締結するに至った。 2.この教育連携と併行し、高速情報通信網を活用し、複数の大学を結んだ講義を開講する準備も進めた。Bフレッツに代表される光高速回線を利用し、双方向の講義を開講するため、技術面の整備やノウハウの蓄積、さらに利用する教材の開発を進めた。 3.一方、教材開発の面では、研究分担者により、それぞれの専門領域でのシンポジウムや研究会に参加するなどして情報を収集し、また各研究者により、16年4月から開講される法科大学院の教材の準備が進められた。
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Research Products
(1 results)