2003 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける域内分業の進展と日本の産業・企業再編成の動向
Project/Area Number |
15330045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Musashi University |
Principal Investigator |
柴垣 和夫 武蔵大学, 経済学部, 教授 (10013004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横川 信治 武蔵大学, 経済学部, 教授 (20174849)
河村 哲二 武蔵大学, 経済学部, 教授 (20147010)
板垣 博 武蔵大学, 経済学部, 教授 (20125884)
横田 絵里 武蔵大学, 経済学部, 教授 (20277700)
清水 敦 武蔵大学, 経済学部, 教授 (90192111)
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Keywords | 産業再編 / 域内分業 / 東アジア / グローバリゼーション / 企業内分業 / 産業集積 / 日本の多国籍企業 |
Research Abstract |
平成15年度は、大企業における日本と東アジア(中国を含む)の企業内分業の実態と、東アジア域内における国際競争の高まりの中で中小・中堅企業がどのような対応をとろうとしているかの考察に焦点を当て、下記のように、国内における実地調査、ヨーロッパにおける域内分業と東アジアのそれとの比較のための情報収集と研究交流、中国上海地域の経済発展の視察を中心とした研究活動を行った。 I.国内実地調査:国内メンバーの大半が、(1)7月末:松江調査:小松電機産業、松江松下電器(株)江津工場、中村ブレイス;(1)1月末〜2月初旬:東京近郊調査:石原金属化工(株)、八海クリエイツ(株)、(株)東芝深谷工場、ヱビナ電化工業(株);(3)3月初旬:福岡調査:(株)大熊エンジニアリング、宮原タオル(株)、の3つの調査に加わった。なお、(2)には海外共同研究者である中国復旦大学日本研究センターを中心とする3人のメンバーが、実地調査に加わり、日本の産業・企業再編成の実態を調査するとともに、日中分業関係の実態と今後の展望に関する意見交換を行った。 II.上海視察:横川が、復旦大学を訪問し、共同研究者との情報交換を行うとともに、上海地域の経済発展の実態に関する調査研究を行った。 III.柴垣と板垣がEuro-Asia Management Study Associationへ参加した機会を捉え、ヨーロッパの産業・経済の研究者達とヨーロッパにおける域内分業の実態に関しての情報交換と情報収集を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 板垣 博: "日本の多国籍企業:高い効率と低収益性のパラドックス"武蔵大学論集. 51巻2号. 83-108 (2003)
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[Publications] Tetsuji Kawamurua: "Transformational Forces in the American Corporate System"Vipin Gupta, ed., Transformative Organizations : A Global Perspective. 301-321 (2003)
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[Publications] 横川 信治: "国際通貨体制と国際マクロ経済管理"武蔵大学論集. 第51巻第2号. 109-138 (2003)
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[Publications] 清水 敦: "韓国経済の工業化と世界経済"東アジア市場経済-多様性と可能性(山口重克編著)(御茶の水書房). 269-300 (2003)
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[Publications] 横田 絵理: "連結体制後の海外日系子会社のマネジメント・コントロール"グループ経営の管理会計(田中隆雄・高橋邦丸編著)(同文舘出版). 121-146 (2004)
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[Publications] SGCIME編, 河村哲二他: "グローバル資本主義と世界編成・国民国家システムI世界経済の構造と動態"御茶の水書房. 331 (2003)