2004 Fiscal Year Annual Research Report
貧困問題への潜在能力アプローチの応用に関するアジアとアフリカの比較研究
Project/Area Number |
15330049
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
池本 幸生 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20222911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 範惇 山口大学, 大学院・東アジア研究科, 教授 (50278438)
寺崎 康博 東京理科大学, 経営学部, 教授 (90136622)
佐藤 宏 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50211280)
峯 陽一 中部大学, 国際関係学部, 教授 (30257589)
尹 春志 山口大学, 経済学部, 助教授 (10294620)
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Keywords | ケイパビリティ / 潜在能力 / 貧困 / アマルティア・セン / アジア / アフリカ / 人間開発 |
Research Abstract |
本研究の目的は、アマルティア・センが提唱している潜在能力アプローチを現実の貧困問題に応用する道を拓くことにある。従来の貧困研究が所得や基本的ニーズ(BHN)に偏ったものであるために貧困の包括的な姿を捉えられずにきたのに対し、潜在能力に注目する包括的なアプローチは貧困に潜む真の要因を明らかにすることが期待されている。本研究はアジアとアフリカの貧困の比較研究を通してこの課題に答えようとするものである。 本年度の大きな研究実績は次の通りである。 (1)国際会議:2005年3月10日〜11日の二日間、東洋文化研究所において「Capability Approach to Human Development」と題するシンポジウムを開催した。外国からは、Sakiko Fukuda-Parr(UNDP)、Isra Sarntisart(タイ)、Servaas van der Berg(南アフリカ)、Motiur Rahman(バングラデシュ)、Nazrul Islam Chowdhury(バングラデシュ)、喬亨瑞(中国)の6名が参加した。 (2)国外での学会発表:池本と松井は2004年9月にイタリアのパビア大学で開催された第4回ケイパビリティ・アプローチに関する会議で研究発表を行った。峯は2004年7月にイギリスのマンチェスター大学で開催されたルイス記念会議で報告した。 (3)現地調査:2004年10月に松井と池本はバングラデシュで調査を行った。2005年2月には松井と峯が南アフリカで調査を行った。
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Research Products
(10 results)