2003 Fiscal Year Annual Research Report
企業内人事マイクロデータを使用した人事施策効果の測定
Project/Area Number |
15330051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松繁 寿和 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (50219424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅崎 修 法政大学, キャリアデザイン学部, 専任講師
橋本 介三 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (00033176)
藤村 博之 法政大学, 経営学部, 教授 (30173462)
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Keywords | 早期優遇退職制度 / 成果主義 / 年功賃金 / 企業内パネル分析 / 査定 |
Research Abstract |
本年度は以下のような研究を行った。 1)「成果主義と賃金年功度と賃金格差」に関する研究は『日本経済研究』に投稿され、2004年3月に印刷される。 2)「早期優遇退職制度と離職」は、労務学会にて報告された。その後、学会でのコメント等に対処する形で書き直した。専門雑誌に投稿され結果を待っている段階である。 3)「中小企業の内部労働市場」に関する研究は、「中小企業における査定、昇格、賃金格差」(OSIPP Discussion Paper, DP-2003-J-005(Apr)2003年4月)にまとめられている。査読雑誌に投稿後、書き直しの作業を行い再投稿の予定である。 4)「企業内パネルデータ分析による評価の年功度推計」 数社からパネルデータを入手した。そのうち1社においては、パネル分析を進めている。論文としてはまとめられたので、現在ディスカッションペーパーを作成する作業に入っている。3月に学習院大学、法政大学で報告される。 5)「成果主義人事制度と労働意欲」に関する社内意識調査は5月に行われ、従業員の人事データとのマッチングも完了した。現在、労働意欲に人事制度の変更が及ぼす影響を、制度認識の変化と賃金および処遇の変化の両面で把握する分析が進んでいる。これらは、専門学会で報告される予定である。 6)「査定、配置、移動からみた選別過程」 配置と移動の情報を含んだデータは1社から入手した。分析は次年度に行われる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 大谷剛, 梅崎修, 松繁寿和: "若年期の蓄積とキャリアの終盤:研究ノート"日本労働研究雑誌. No.517. 51-63 (2003)
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[Publications] 松繁寿和, 柿澤寿信, 中嶋哲夫, 梅崎修, 岩田憲治, 井川静恵: "中小企業における査定・昇格・賃金格差"大阪大学国際公共政策研究科Discussion paper. DP-2003-J-005(Apr). (2003)