2005 Fiscal Year Annual Research Report
企業内人事マイクロデータを使用した人事施策効果の測定
Project/Area Number |
15330051
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Research Institution | OSAKA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
松繁 寿和 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (50219424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 博之 法政大学, イノベーションマネジメント研究科, 教授 (30173462)
橋本 介三 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (00033176)
梅崎 修 法政大学, キャリアデザイン学部, 専任講師 (90366831)
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Keywords | 人事マイクロデータ / HRMサイバネティックス / 質的変数 / パネルデータ / 報酬制度改革 |
Research Abstract |
本年度は、16年度に行ったアンケートと人事マイクロデータのマッチングデータを利用し研究では、「成果主義人事制度が労働意欲に与える影響」および「従業員のストレスと満足度の決定要因」に関する分析を行った。また、ある中小企業のマイクロデータを使用した研究は「中小企業における査定、昇格、賃金格差」としてまとめ査読付きの論文として発表された。 また、新たに1社からデータを入手した。聞き取りを通じて成果主義人事制度の効果を測るには職場の規模などの条件や職務を考慮する必要があることが明らかになったため、それらの環境要因と評価あり方の関係を捉える作業を進めた。 さらに、すでに入手できた企業のデータを比較することで「査定、配置、移動から見た選別課程と評価の固定時期の把握」を試みた。研究会は4/16 5/21 6/25 7/30 9/23 10/15 10/29 11/23 12/18 3/11 3/25計11回行われ、推定結果の妥当性の吟味と一般性と応用可能性について議論を行った。また、後半は、企業内研究から得た結果をマクロデータで確認する方法と今後の発展の可能性を探るとともに、研究成果の公表について細かい打ち合わせをした。 12月22日には、愛媛大学教育・学生支援機構にて研究成果を発表し、高等教育機関での教育訓練と昇進可能性に関する議論を行った。一方、海外では7月にオーストラリア・アデレード大学アジア研究所が主催したオーストラリア日本研究学会報告、オーストラリア国立大学アジア太平洋経済政治学科では7月と3月に発表を行った。
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Research Products
(3 results)