2003 Fiscal Year Annual Research Report
企業の戦略と組織の変容に伴う生涯機会配分と家族の多様化に関する日仏比較研究
Project/Area Number |
15330056
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
今村 肇 東洋大学, 経済学部, 教授 (70176501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧澤 弘和 独立行政法人経済産業研究所, 研究員 (80297720)
花田 昌宣 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (30271456)
森田 明美 東洋大学, 社会学部, 教授 (70182235)
山下 りえ子 東洋大学, 法学部, 教授 (00246779)
駒村 康平 東洋大学, 経済学部, 助教授 (50296282)
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Keywords | グローバリゼーション / 組織の変容 / モジュール化 / 組織のインセンティブ設計 / 非営利社会経済セクター / 世代間関係変化 / 賃金制度・所得分配 / 生活関連サービス |
Research Abstract |
1)「グローバリゼーションの進展による企業の戦略および組織の変容と人材戦略」について、研究分担者およびストラスブール側(パトリック・レレナ、ミッシェル・フォルテら)との協議を行い、日仏における組織の変容と生涯機会および家族の多様化の関係を検討するための第一段階として、非営利の生活関連サービスを供給する組織に対象を絞って、ヒアリングによるケーススタディを行った。また、フランス側研究所会議において瀧澤が、"Property Rights and the New Institutional Arrangement for Product Innovation in Silicon Valley"を報告した機会を含め、今村が渡仏の機会を捉えて、モジュール化と組織の統合性、組織のインセンティブ設計、生活関連サービスの供給構造などについて、分析フレームワークの構築を行った。 2)「企業の戦略および組織の変容と教育・訓練政策のありかた」に関しては、日仏の教育・訓練政策のあり方について、技術開発政策から非営利社会経済セクターに至る人材育成のための教育・訓練政策の実態調査のために、ストラスブールのBETA/CEREQを中心に、専門家のヒアリングや文献/資料の調査・収集を行った。また、渡仏して研究会などを通じて先行研究や政策資料等の情報収集と、仏側研究者との分析フレームワークの構築作業を行った。 3)「世代間関係変化の日仏比較のためのフレームワークの検討」については、家族内、コーホート間の個人の自立と依存の関係や、企業の雇用システムにおけ同様の関係とに分けて、賃金制度・所得分配のあり方に関する日仏比較ワークショップを年度末にフランスにて行った。「グローバル化の進展による雇用・福祉制度変化の日仏比較」も同ワークショップにて討議を行った。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 今村 肇: "日仏企業・組織の変容と雇用・訓練政策-2003年度日仏企業研究の経過報告"東洋大学先端制作科学研究センター. 3号. 26-47 (2004)
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[Publications] 森田明美, 棚沢直子, 今村 肇: "カップルのゆくえ-日仏の比較をもとに-(仮題)"明石書店. 300 (2005)