2004 Fiscal Year Annual Research Report
企業の戦略と組織の変容に伴う生涯機会配分と家族の多様化に関する日仏比較研究
Project/Area Number |
15330056
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
今村 肇 東洋大学, 経済学部, 教授 (70176501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 明美 東洋大学, 社会学部, 教授 (70182235)
花田 昌宣 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (30271456)
瀧澤 弘和 独立行政法人経済産業研究所, 研究員 (80297720)
駒村 康平 東洋大学, 経済学部, 助教授 (50296282)
山下 りえ子 東洋大学, 法学部, 教授 (00246779)
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Keywords | グローバリゼーション / 組織の変容 / モジュール化 / 組織のインセンティブ設計 / 非営利社会経済セクター / 世代間関係変化 / 賃金制度・所得分配 / 生活関連サービス |
Research Abstract |
(1)モジュール化とアングロ・アメリカン型企業統治による企業組織の変容と人材戦略 経営戦略と賃金制度の変容にともなう、勤労者の生涯所得意識の変化については、平成15年度に行った調査をもとに分析した。その成果は、「成果・実績主義賃金導入による生涯リスクとインセンティブの変化」『現代社会研究』第2号、2004年、に発表。 これからの企業組織の変容と個人の多様な選択肢のありかたについては、昨年度行った、仏の非営利組織のヒアリング調査と日本の非営利組織(NPOおよびワーカーズコレクティブ)の調査をもとに、日仏の比較分析を行った。その成果は、「日仏の非営利組織に見る雇用と多元化組織の可能性」、植草編『フランスの社会経済システム改革』2005年、NTT出版、に発表予定。 さらに、これまでの営利企業の組織変容を引き続き追跡するとともに、今年度は特に以下の点に重点をおいて研究を行った。 (2)NPOやワーカーズコレクティブの「起業」のメカニズム(起業時におけるルール作りなど) (3)非営利組織におけるインセンティブの仕組み(資金調達・拠出、雇用・ボランティア、成果配分) これらの成果については、2005年3月14日に、ストラスブールにおいて公開ワークショップを開催し、そこで今村が中間的な成果を報告した。そのパワーポイントは報告資料集として印刷製本され研究関係者に配布した。 (4)ヨーロッパにおける非営利組織・社会経済の成立と現状(日本との背景の違いについて) 2005年2月11日〜13日にかけて開催された、社会経済の評価に関するワークショップ(国際学会名:CIRIEC)の共同研究会議において、日本とヨーロッパ諸国との社会経済の比較フレームワークに関する第1回検討を行った。平成17年度にかけては、さらにこれまでの日仏比較に加えて、この日欧比較からの研究成果も用いた分析・研究を行う。
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Research Products
(6 results)