2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15330062
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
持田 信樹 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20157829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
世利 洋介 久留米大学, 経済学部, 教授 (40248349)
古川 俊一 筑波大学, 社会工学系, 教授 (20261779)
花井 清人 成城大学, 経済学部, 教授 (20255954)
秋月 謙吾 京都大学, 法学部研究科, 教授 (60243002)
堀場 勇夫 青山学院大学, 経済学部, 教授 (70173648)
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Keywords | 財政調整制度 / 地方分権 / インセンティブ / 公平性 / 税源配分 / 地方交付税 / 財源保障 / 所得再分配 |
Research Abstract |
本年度は学術センターにおいて国際カンファレンスを開催し研究成果の検討を行った。2日間にわたり、4力国、合計50名の参加を得て、有意義な討論を行った。また成果を出版すべく、準備をすすめ、2006年夏に東京大学出版会より刊行する見通しがついた。出版にあたり、橋都由加子、石田三成、町田俊彦、林健久、星野菜穂子、ウォルグガンク・レンチュ、ユルゲン・ロッツの各氏より、ご寄稿いただいた。 書名:持田信樹編『財政調整制度改革の潮流-分権化の国際経験-』東京大学出版会 第一部 再分配とインセンティブ:問題の構図 なぜ財政調整制度の改革なのか(持田信樹) 民主主義体制における財政調整制度(秋月謙吾) 平準化効果の国際比較(橋都、石田三成) 地方交付税と純財政便益(堀場勇夫) 第二部 裁量かルールか:垂直的財政調整 水平的財政平衡原則の二元的運用:オーストラリア(花井清人) 代表的課税システムによる平衡化:カナダ(持田信樹) 強制されたアカウンタビリティ:イギリス(北村亘) 財政調整制度の長き不在:アメリカ(古川俊一) 分税制改革後の地域格差と財政調整:中国(町田俊彦) 第三部 動揺を通じた安定化:水平的財政調整 州間水平調整の根本問題:ドイツ(レンチュ) 水平的財政調整制度の動揺:スウェーデン(林健久) 再分配的福祉機能と連帯財政調整:北欧諸国(ロッツ) 分権国家における財政調整制度:スイス(世利洋介) 第四部 試練と選択:日本の地方交付税 「試練の時代」の地方交付税(伊東弘文) 地方自治と地方交付税(林正寿)、ミクロの財源保障(星野菜穂子)
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Research Products
(17 results)