2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15330066
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武田 晴人 東京大学, 大学院経済学研究科, 教授 (20126113)
|
Keywords | 横浜正金銀行 / 対外投資 / 貿易金融 / 外国為替 |
Research Abstract |
横浜正金銀行の経営資料について、まず第一に、借款関係資料として、漢冶萍公司借款をはじめ、中日実業、裕繁公司、北支那開発、中支那振興、東亜興業などを経由して行われた諸借款資料の整理を完了しマイクロ化をおこなった。その成果は、マイクロフィルム版の解題(「解題」『横浜正金銀行マイクロフィルム版第4期』丸善、2007)として発表している。また、戦時経済期にかけての資料群について整理を本格的に開始し、原資料で「支那」「満州」「円域雑」「総務」などの添付番号がついている資料について目録を整備し、さらに、本支店間の交換文書、登記関係の書類、各種の決算書類などについても概ね資料に整理を終えた。これにより資料の整理は、整理が完了した史料が5188点、うちマイクロフィルム化が完了した史料3066点、フィルム化が未了のもの1687点(うちフィルム化を除外する予定の相場表、回覧済電報344点を含む)である。未着手の主要な資料群としては、為替関係書類(約550冊)、計理部関係書類(約120冊)、横浜正金銀行史関係資料(約1000冊)などを残すだけとなった。研究期間は今年度で終了するが、これらについては引き続き作業を続け、19年度前半には資料目録の整備が完了する予定である。なお、整理済みの資料を中心として、作業の進捗状況を確認する意味もあって2007年3月末現在での仮目録を作成し、これを研究報告書に掲載することした。分析的な研究はまだ十分なまとまりをもっていないが、横浜正金銀行と鈴木商店との関係に絞り込んで関連資料を読み、論文執筆を行っている。
|
Research Products
(6 results)