2004 Fiscal Year Annual Research Report
社会経済体質の柔軟性とITの自己増殖機能発現のダイナミズムの分析
Project/Area Number |
15330074
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
勝本 雅和 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (90272674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 千仭 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (60220901)
木嶋 恭一 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10134826)
宮島 英昭 早稲田大学, 商学部, 教授 (60182028)
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Keywords | 技術経済 / 技術経営 / IT / Institution / 国際比較 |
Research Abstract |
本研究は、日本vs米国及び工業化社会vs情報化社会のクロス比較分析を軸に、 (1)1980年代までの製造技術をコアとする工業化社会と1990年代以降のITをコアとする情報化社会それぞれにおける社会経済体質の柔軟性発揮状況の比較検証、 (2)社会経済体質の柔軟性とITの革新及びその効果的活用との相関分析、 (3)社会経済との相互作用を通じたITの性格形成メカニズムの分析、 (4)IT固有の自己増殖機能発現のダイナミズムの解明、 について、理論的解明及び実証的検証を行うことを目的とする。 研究の2年目である本年度はデータ構築、マクロ・ミクロ分析フェーズにあたり、以下の研究活動を行った。 第一に、昨年度構築した日米欧APECにひろがる海外共同研究者を含めた研究者間の共同研究ネットワークを利用して、社会経済体質の柔軟性指標ならびにIT総合指標の構築に必要なデータの収集を行った。なお、一部の国において取得困難なデータについては近似データにより補完する手法について検討を行った。 第二に、社会経済体質の柔軟性について、上記分析により構築された指標に基づき、国別の弾性値を計測することにより各国間での比較を行った。 第三に、以上のデータ構築に基づき、社会経済の柔軟性の基本体質IT化の関係を分析するため、(1)ネットワーク外部性、(2)IT需要創出効果、(3)自己増殖的機能拡大、等のIT特有の要因を含んだ分析モデルの検討を行った。
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Research Products
(21 results)