有機農産物の安全性を考慮した消費者への情報提示と小売店の店舗デザイン

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 15330088
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
• Research Institution: Hosei University
• Principal Investigator: 小川 孔輔 法政大学, 経営学部, 教授 (50105855)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 青木 道代 玉川大学, 経営学部, 助教授 (50289790) ; 西尾 チヅル 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (80241769) ; 阿部 周造 横浜国立大学, 経営学部, 教授 (30060015) ; 竹内 淑恵 法政大学, 経営学部, 教授 (40366828)
• Keywords: 有機野菜 / 地産地消 / 食の安全性 / 中国・青島 / 有機野菜加工 / 築地市場 / FRフーズ / 店頭調査

Research Abstract

本年度に実施した本プロジェクト研究の活動は、以下の通りである。
(1)資料収集と文献整理
有機野菜に関連した国内・海外文献を整理した。収集した資料はリサーチアシスタント(青木恭子)の手により、基本共有ファイルを作成した。海外文献の資料点数は合計で100点、国内文献の点数は300点である。来年度早々に、有機野菜の関連文献資料集として、要約版を記録として公刊する予定である。
(2)築地市場見学と調査実験店の視察(2003年10月16日)
来年度(2004年度)、店頭消費者調査を実施する予定になっている「スターフルーツ」(東京都巣鴨)と「安信屋」(東京都御嶽山)を視察した。専門店(東京とれたて野菜プロジェクト参加店)の店頭観察により、有機野菜の購買行動を理解するとともに、実際の業務を担当している経営者たちをインタビューした。その際、取引を仲介している築市場(泉組合長)の分荷作業を見学した。
(3)海外視察(2003年12月22日〜27日)
中国上海と青島(山東省)の大規模有機栽培農場(3箇所)と日本・欧州向け野菜加工工場(2箇所)を視察した。なお、青島では、日本のキリン麦酒と現地研究所の合弁種苗会社を調査取材した。
(4)FRフーズの調査・視察(2003年11月16日、2004年3月2日)
FRフーズの事業について、インタビューした。
また、「SKIP」の百貨店内の店舗視察(銀座松屋B2)を実施した。
(5)招待セミナー開催と公開セミナーへの参加(2003年11月)
農業監査法人(AFAS)代表、徳江倫明氏(元らいでぃっしゅぼうや社長)を招いて、有機野菜市場の歴史的発展と現状についてレクチャーを受けた(11月13日)。また、メンバー全員が「日中韓有機野菜セミナー」に参加した(2003年11月14日)。
(6)定期研究会の開催
研究の正式発足(2003年6月)以降、研究会メンバーは、各自の発表を含めてほぼ月一回程度、定期的にミーティングを持ってきた(於いて、法政大学市ヶ谷キャンパス小川研究室)。

Research Products

• [Publications] 小川 孔輔: "新鮮な江戸野菜を都民に:東京とれたて野菜プロジェクト"農林統計調査. 2月号. 4-10 (2004)
• [Publications] 西尾 チヅル: "消費者の環境認知とコミュニケーション"オフィス・オートメーション. Vol.24 No.2. 35-41 (2003)
• [Publications] Chizuru Nishio: "Factors of Household Recycling and Waste Reduction Behavior"Asia-Pacific Advances in Consumer Research. Vol.VI(In press). (2004)