2003 Fiscal Year Annual Research Report
中国進出企業の環境マネジメント及び環境技術移転の実態に関する調査研究
Project/Area Number |
15330108
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
小坂 勝昭 文教大学, 国際学部, 教授 (10004087)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茅野 廣行 江戸川大学, 経営社会学科, 教授 (90327239)
山田 修嗣 文教大学, 国際学部, 講師 (60337524)
石塚 浩 文教大学, 情報学部, 教授 (60223012)
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Keywords | 環境マネジメント / 環境技術 / 技術移転 / 環境ビジネス / 天津工業団地 / 上海進出企業 / KITAの貢献 / 北九州市-大連モデル |
Research Abstract |
本研究は中国で現在稼動中の日系企業、および中国企業の環境マネジメントおよび環境技術移転の調査研究を目的としている。従って、第1回目の現地調査は北京の中国社会科学院を訪問し、中国社会学会長の陸学芸教授と中国環境問題について話し合うと同時に中国での調査に対して協力依頼をし、次に天津の工業団地の視察をおこなった。北京で操業中の日系企業の中で、産業廃棄物を出している企業はすべて天津の工業団地へ移転することを義務づけ、オフィスのみを北京に残す方式を採用することになっている。 第2回目の調査は、大連の工業団地を訪問した。ここでは大連共産党の御協力により、マブチモーターを調査することができた。この企業の環境マネジメントは非常に組織的におこなわれており、一つのモデル企業としての位置づけを与えられていることが判明した。また、大連の環境保護局では、北九州市と大連市との環境協力について聞き取り調査をおこなった。この北九州市と大連市の環境協力関係は、最近では北九州市と北京、天津、重慶市へと拡大しており、北九州市の今日までに果たしてきた役割の重要性について再認識することができた。帰国後、北九州市のKITAを訪問し、大連との協力関係についても再度確認することができた。 第4回目の調査は上海市および上海郊外で稼動中の日系企業を調査した。日通関連企業2社を含め、岐阜県の繊維関係企業が上海で4つの工場を稼動中であり、この中の2つを視察した。また、中国企業の中に、空気清浄器を独自に開発し成功している企業があり、この企業の製品を視察した。
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