2005 Fiscal Year Annual Research Report
日本及びアジア・太平洋地域における環境問題と環境問題の理論と調査史の総合的研究
Project/Area Number |
15330111
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Research Institution | Fuji Tokoha University |
Principal Investigator |
帆足 養右 富士常葉大学, 環境防災学部, 教授 (70329580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平林 祐子 富士常葉大学, 環境防災学部, 助教授 (30329578)
舩橋 晴俊 法政大学, 社会学部, 教授 (30130751)
鳥越 皓之 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80097873)
海野 道郎 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90016676)
高田 昭彦 成蹊大学, 文学部, 教授 (50102174)
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Keywords | 環境社会学 / 飯島伸子 / 社会調査 / 公害 / 環境問題 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に引続いて、1)環境問題史および環境問題の社会調査史の整理、2)アジア・太平洋地域諸国における環境問題の歴史的展開と環境社会学的調査および研究動向の把握、3)わが国における環境社会学の形成・発展の過程の総合的検討、の3つの作業を、主として、故飯島伸子・富士常葉大学環境防災学部教授が遺された公害・環境問題にかかわる社会調査資料の整理分類作業を通じて行い、同時にそれら資料のデータベース作成作業も行った。 本年度末には、100種類以上の環境社会学的調査から得られた6,000点あまりの資料を、本プロジェクトで考案した独自の分類体系によってボックスファイル約600箱に整理分類し、データベース化する作業を完了することが出来た。外国調査資料から得られた資料の整理等、残る作業はまだあるが、故飯島教授が遺された資料の整理分類は一応の完成をみたことになり、これら資料は本年度末に「飯島伸子文庫」として正式に富士常葉大学附属図書館に寄贈され、一般公開されることとなった。この「文庫」は、公害研究からはじまった日本の環境社会学の黎明期から、学問分野として「環境社会学」が確立し、多くの研究者が活発に活動するようになった現代までの間の日本の環境社会学の歩みと、蓄積されてきた調査研究の成果について、オリジナル・データを参照しながら知ることの出来る極めて貴重な資料庫となっている。 これらの資料を生かしつつ、研究分担者は、それぞれ対象とする環境問題および環境社会学の理論と調査についての研究を継続的に行っており、その成果を随時まとめつつある。
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Research Products
(3 results)