2004 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャルワークにおけるアセスメントと援助計画に関する理論的・実践的研究
Project/Area Number |
15330117
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
白澤 政和 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (20094477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩間 伸之 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 講師 (00285298)
小澤 温 東洋大学, 社会学部, 教授 (00211821)
岡田 進一 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助教授 (20291601)
清水 由香 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助手 (90336793)
加藤 曜子 流通科学大学, サービス産業学部, 教授 (90300269)
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Keywords | ソーシャルワーク / アセスメント / 援助計画 |
Research Abstract |
今年度は、前年度の研究内容を踏まえ、アセスメントから援助計画への関係性及びその判断根拠についてのさらなる検証を行った。各6つの領域の詳細は、以下のとおりである。 1.医療領域:前年度に行った中年期のがん患者・その家族への退院援助を含めたソーシャルワーク援助に特定した医療ソーシャルワーカーへのインタビュー調査の分析を2004年度も引き続き行い、さらにフォーカスグループ討議を行い、アセスメト枠組みの検討を深めた。 2.高齢者領域:居宅ケアプラン作成におけるアセスメントからプランニングへの展開過程を整理すると共に、9名の居宅介護支援サービスに携わるケアマネジャーにインタビューを行い、このデータをもとにして展開過程で何が起こっているのかを分析した。 3.身体障害者領域:「身体障害者施設におけるアセスメントの現状」に関する調査のデータ解析と考察を行い、さらに就労支援、療育事業、更生訓練施設、の実践領域のアセスメントにおいて、エンパワメントがいかに活用されているかの現状報告をまとめた。 4.知的障害者領域:主に、ケアマネジメントにおけるアセスメントに焦点を当て、資料、文献の整理を行った。また、近年、アメリカで利用されている個人将来計画、個人中心計画に関しては、実際の事例を通して、有効性と課題を検討した。 5.精神障害者領域:A府県13か所の精神障害者生活訓練施設を対象に援助の状況を調査票および聴き取り調査によって把握し、地域生活移行への促進に関わる要因を考察した。 6.児童・家庭領域:今年度は、昨年度提案した児童票モデルを7箇所の児童相談所に実際に利用してもらい、その使用後の感想や項目の理解の仕方などを個別に調査することにした。 7.ソーシャルワーク理論領域:判断能力が不十分な人の言動の意味を援助者がどのようにアセスメントし、具体的な対応へを展開させているのかについて、具体的な事例をもとに検証し、援助者がアセスメントのときに必要とする情報や分析の枠組みについて明らかにした。
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