2005 Fiscal Year Annual Research Report
ホームレスの自立と地域生活支援に関する総合的調査研究
Project/Area Number |
15330118
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
中山 徹 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (40237467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
里見 賢治 仏教大学, 社会福祉学部, 教授 (90071216)
黒田 研二 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (70144491)
水内 俊雄 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (60181880)
嵯峨 嘉子 大阪府立大学, 人間社会学部, 講師 (30340938)
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Keywords | 野宿生活者 / ホームレス / 自立支援 / 地域生活支援 / 社会的排除 |
Research Abstract |
平成17年度は、本研究の最終年度にあたる。野宿生活者(ホームレス)の「自立」に至るまでの過程を、野宿生活者に対する巡回型の総合的な相談活動→様々な自立支援のための施設入所や生活保護の適用など→地域生活に至る,といった一連の過程と捉え、それぞれの段階ごとの野宿生活者(ホームレス)のニーズや抱えている生活課題に対する支援のあり方を検討するための調査を行った.また,野宿の防止策として社会保障のあり方に関する理論研究を行った。 (1)元ホームレスに対する聞き取り調査 これまでの調査で手薄であった部分について補完的な調査を実施した。 (1)野宿状態から脱し居宅保護生活を送っている人々に対する大量観察調査を大阪市N区の生活保護受給者を対象に実施した. (2)生活保護施設,特に救護施設における野宿生活者(ホームレス)の受け入れ状況を把握するため,全救協が実施したホームレス受け入れに関する調査データを再集計し,その特徴を明らかにした. (3)自立支援センター入所者及び退所者に関するアフターフォロー調査を継続的に実施し,その特質と支援のあり方について検討した。また,アフターフォロー活動の意義について考察を加えた. (2)地域生活支援方策開発に向けた様々な機関相互の連携体制の模索 ホームレスの自立と地域生活への定着を図るためには、様々な機関との連携が必要である。行政関係者やNPO、支援団体などとの調査研究の協働を図り、また定期的な事例検討会などの研究会を開催し,特に,大阪市の自立支援センターや泉州地域を担当している大阪社会福祉士会などとの連携を図った。また,3月4日の日独のホームレスに関するシンポを通じ,近畿圏を中心とした支援組織との関係強化に努めた. (3)巡回相談事業活動データの収集と分析 大阪府泉南・泉州ブロックの巡回相談で蓄積された相談記録と地図データとの連携を図るプログラム開発を行い,泉州地域担当の大阪社会福祉士会泉南・泉北事務所に導入し,戦略的なアウトリーチ活動を検討するための調査を行った.
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Research Products
(6 results)