2004 Fiscal Year Annual Research Report
小・中学校のための福祉教育・研修プログラムの開発とその実施効果に関する研究
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15330121
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
中野 いく子 東海大学, 健康科学部, 教授 (40141808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 正樹 日本福祉大学, 社会福祉学部, 助教授 (40287793)
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Keywords | 世代間交流 / 児童と高齢者 / 総合的な学習 / 交流プログラムの開発 / プログラムの効果評価 / 児童の老人観 / サービス・ラーニング / 高齢者の学校ボランティア |
Research Abstract |
小学校高学年用に開発した世代間交流プログラム『おとしよりから学ぶ』の第3改訂版を教材として、大磯町国府小学校の5年生114人と2つの高齢者福祉施設(恒道園、湘南老人ホーム)のデイサービスを利用している高齢者約40人との世代間交流を行い、小学生の高齢者観や高齢者に対する態度に及ぼす効果の測定を行った。 実施したプログラムは次のとおりである。 第1回(5月17日)人生の段階を知る。 第2回(5月20日)ハンディキャップ体験 第3回(6月2日)施設訪問の事前学習 第4回(6月14日)施設訪問・お年寄りに会う 第5回(7月8日)施設訪問の事前学習 第6回(7月12日)施設訪問・お年寄りと交流 第7回(10月4日)祖父母のつながりを見直す 第8回(10月15日)施設訪問の事前学習 第9回(10月18日)施設訪問・お年寄りと交流 第10回(11月8日)お年寄りについて話しあう 第11回(11月15日)高齢ボランティアを招く 第12回(12月10日)年をとることへの正しい認識 第13回(12月16日)施設訪問の事前学習 第14回(12月20日)施設訪問・お年寄りと交流 第15回(1月14日)死を理解する(1) 第16回(1月28日)死を理解する(2) 第17回(2月4日)死を理解する(3) 第18回(2月10日)施設訪問の事前学習 第19回(2月14日)施設訪問・感謝の会 第20回(2月15日)自分を見直す 効果評価は、1つには、プログラム実施前と実施後に行った質問紙による調査により、(1)18形容語対からなるセマンテック・デファレンシャル(SD)法による高齢者イメージの測定スケール、(2)18項目の高齢者についての記述に対して、はいといいえの2件法で答える高齢者ステートメントの測定スケール、(3)7項目からなる自己評価スケールを用いて行った。2つには、毎回の活動終了後に生徒自身が活動を振り返って記入する「振り返り」ノートを用いた。これらのデータは、現在、入力中であり、入力・集計が出来次第、分析に入る。 プログラムに携わった小学生教員及び施設教員からは、生徒のかかわり方がパートナーの高齢者を知るほどに、相手の性格や好みを意識した交流になっていったこと、高齢者も交流を楽しみにする人が増えたことなどが報告された。
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