2004 Fiscal Year Annual Research Report
女性の「生活基盤」の形成・変動と福祉課題-「生活基盤不案定層」の類型化を中心に
Project/Area Number |
15330123
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
岩田 正美 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (50089968)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 陽明 日本女子大学, 人間社会学部, 助教授 (00198128)
濱本 知寿香 大東文化大学, 経済学部, 助教授 (00338609)
黒岩 亮子 日本女子大学, 人間社会学部, 助手 (60350188)
川原 恵子 文京学院大学, 人間学部, 助手 (70348308)
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Keywords | 生活基盤 / 住宅変動 / 女性 / 階層 / 不安定 / 福祉課題 |
Research Abstract |
本年度は、当該研究の中心をなす三つの実態調査を行った。 1)女性の住宅変動と生活基盤の安定性を明確にするために、全国の55? 64歳女性を対象とした「女性のお住まいと暮らし向きに関するアンケート調査」を実施した。 若年期からの住宅変動の把握可能な調査設計としている。 調査は輿論科学協会へ委託し、11月に実施した。対象数1375、留置き法、回収有効票は802であった。 おもに、岩田、濱本が担当した。 2)高齢期の女性の住宅歴と地域関係の特徴を明らかにするために、東京都世田谷区において「高齢者の居住と地域関係に関する実態調査(「住まいと地域関係に関するアンケート調査」)を実施した。比較群として男性も含んでいる。輿論科学協会へ委託し、調査機関は2005年2月、対象数1000、有効票は618であった。 おもに、中谷、黒岩が担当した。 3)福祉施設利用女性の生活歴(居住と地域移動)に関するインタビュー調査を、昨年度に引き続いて実施した。社会福祉法人東京援護会、NPO法人ふるさとの会、日本基督教婦人矯風会の協力を得て、10人の調査を実施し、テープ起こしを行った。 おもに、川原が担当した。 以上の調査の他、若年女性の消費生活に関するパネル調査のデータによる住居変動と地域移動に関する分析を継続した。 現在、それぞれの調査結果の集計作業中であるが、ある程度の段階から結果の解析を分担して行う予定である。また、前年度英国に依託した英国における類似調査との比較を今後行う予定であり、その準備も進めている。
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