2004 Fiscal Year Annual Research Report
九州地域における精神障害者支援施策の形成と発展に関する総合調査研究
Project/Area Number |
15330129
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Research Institution | Nagasaki Wesleyan University |
Principal Investigator |
田中 英樹 長崎ウエスレヤン大学, 現代社会学部, 教授 (10315179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 伸彦 長崎ウエスレヤン大学, 現代社会学部, 教授 (10207847)
内山 憲介 長崎ウエスレヤン大学, 現代社会学部, 助教授 (00331926)
半澤 節子 長崎大学, 医学部, 専任講師 (50325677)
村上 清 長崎ウエスレヤン大学, 現代社会学部, 助教授 (10352379)
べ よん俊 長崎ウエスレヤン大学, 現代社会学部, 専任講師 (90396242)
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Keywords | 精神障害者 / 社会的入院 / 地域移行 / ネットワーク |
Research Abstract |
平成16年度における本研究計画の目的として、前年度調査を実施した文献調査、アンケート調査及びヒアリング調査の成果を基に、九州全県に存在する精神科病院及び社会復帰施設等を対象にアンケート調査を行い、その結果の分析を行うものであった。それに基づき以下の調査研究及び研究合宿を実施した。 1)文献調査 九州・沖縄各県の精神科病院関係資料及び関連する社会資源資料の収集を中心に文献調査を行った。さらに九州・沖縄地域の文化・社会・経済・政治・歴史関連資料を収集した。 2)アンケート調査 九州に存在する精神科病院及び社会復帰施設、小規模作業所、家族会、セルフヘルプグループ、市民団体を対象に九州全県にわたってアンケート調査を実施した。 3)研究合宿 本調査研究の実施にあたり、調査研究を実施する各研究員との必要な連絡調整及び各調査の集計データの報告分析を目的に以下の日時・場所で研究合宿を実施した。 (1)日時:2004年12月 場所:長崎県 研究合宿主催目的:各調査の集計データの結果報告及びその分析のため 平成16年度調査研究成果 平成16年度における本調査研究の成果として、九州地域に特異的に増大した精神科病床の減少と今後の精神障害者の地域移行を支える社会復帰施設等の質的・量的拡大を促進する要因として、(1)地域移行を支える社会復帰施設等の施設整備の充実を目指すとともに、精神科病床の機能分化を押し進めていく中で計画的に精神科病床の減少を図る必要があること、(2)市町村を中心とした家族会及び当事者会の活性化に向けた支援を充実する必要があること、(3)市民団体の今後の活動の活発化を図る必要があること、(4)それらを各地域間での活動目標として共有できるネットワークの構築が必要であるということを九州全県にわたる精神障害者支援施策の現状調査を通じて、多くの課題とともに分析することができた。
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