2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15330145
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The National Center for University Entrance Examinations |
Principal Investigator |
石塚 智一 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (00168238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荘島 宏二郎 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助手 (50360706)
中畝 菜穂子 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助手 (00321563)
内田 照久 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (10280538)
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Keywords | センター試験 / テストレット / モニター調査 / 項目反応理論 / 標準化 / 等化 |
Research Abstract |
テストレットとは,複数の小問で構成されている大問のことである.我が国の公的試験では,多くの場合複数のテストレットでテストが構成されている.標準化をする際,項目反応理論は非常に有効な理論であるが、局所独立の仮定を満たす必要があるとされる.局所独立の仮定とは,小問題の内容が関連すればするほど,それを満たさない危険性が増すとされる.一方,IRTにおいてテストレットに対応するモデルがあり,段階反応モデル,一般化部分的採点モデル,連続反応モデルなどが有望視されている.これらのモデルでは,テストレット間の局所独立性が保たれていれば良い. 本年度,我々は,センター試験の本試験と追試験の両方を受ける「モニター調査」を実施して,主にセンター試験「数学I・数学A」「数学II・数学B」に着目して標準化の研究を行った.ここでいう「標準化」とは,「個々のテストに絶対評価の可能性を導入する(いわゆる標準化)」と「個々のテストを相互に比較可能にする(等化)」の両方を視野に入れている. 具体的には,モニター調査において,数学Z試験というテストを実施して,テストの標準化・等化を試みた.数学Z試験は,平成15年度の追試験から構成されている.一方,モニター調査の被験者は,平成16年度のセンター試験における本試験と追試験を回答している.よって,数学Z試験を手がかりにして,平成15年度と平成16年度の「数学I・数学A」および「数学II・数学B」の標準化・等化が達成された.なお,テストレットモデルとしては,連続反応モデルが採用された.これらの研究は,吉村・石塚・大津・林・内田・椎名・中畝・荘島(2004)による「平成16年度大学入試センター試験モニター調査研究報告」における「第5章年度間共通問題を用いた平成15,16年の「数学I・数学A」「数学II・数学B」の等化の試み」で詳しく報告された.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 石塚 智一: "我が国における伝統的試験と標準化された試験"国立大学入学者選抜研究連絡協議会第24回大会セミナー資料「我が国における公的試験の標準化について」. 1-3 (2003)
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[Publications] 内田 照久: "標準化された尺度得点での成績通知に対する学力試験受験者の意識"日本教育心理学会第45回発表論文集. 64 (2003)
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[Publications] 内田照久, 中畝菜穂子, 石塚智一: "大学入試センター試験の英語問題で測られる学力とリスニング・テストで測定される言語運用能力の能力推定値を介した関係性の検討-試験問題の事後標準化とリスニング・テストでの問題提示順序の影響の検討と共に-"大学入試センター研究紀要. 33(印刷中). (2004)
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[Publications] 荘島 宏二郎: "連続反応モデルの項目母数のEMサイクル内非反復推定"日本心理学会第67回発表論文集. 372 (2003)
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[Publications] 荘島 宏二郎: "項目反応理論における等化-[小講演]"日本心理学会第67回発表論文集. S19 (2003)
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[Publications] Shojima, K.: "Linking tests under the continuous response model"Behaviormetrika. 30. 31-46 (2003)
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[Publications] 吉村宰, 石塚智一, 内田照久ら: "平成16年度大学入試センター試験モニター調査研究報告書"大学入試センター研究開発部. 128 (2004)