2004 Fiscal Year Annual Research Report
美術教育における『鑑賞』学習のカリキュラム開発に関する研究
Project/Area Number |
15330194
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Research Institution | SHIGA-UNIVERSITY |
Principal Investigator |
大嶋 彰 滋賀大学, 教育学部, 教授 (90176868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新関 伸也 滋賀大学, 教育学部, 助教授 (80324557)
神林 恒道 立命館大学, 大学院・先端総合芸術科, 教授 (80089862)
梅澤 啓一 美作大学, 短期大学部, 教授 (80269993)
松岡 宏明 島根県立島根女子短期大学, 助教授 (10321184)
泉谷 淑夫 岡山大学, 教育学部, 助教授 (30263552)
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Keywords | 鑑賞学習 / 美術教育 / 全国調査報告 / カリキュラム開発 / 図画工作 / 美術 |
Research Abstract |
今年度は、昨年度の研究成果である「鑑賞学習についての全国調査報告結果」をもとにアンケートの分析や収集した事例を基本にして、各研究分担者の課題に基づき研究を進め、日本美術教育学会、美術科教育学会、大学美術教育学会での発表や投稿論文としてまとめることができた。そのアプローチは、図画工作や美術における鑑賞学習のカリキュラム作成をする上で必要とされる学校教育の側面だけでなく、生涯学習や幼児教育、書道教育など広い視点で進められた。 「図画工作」や「美術」においての鑑賞学習を中核とした学習指導計画や、授業計画の参考・資料として資する鑑賞学習のカリキュラムモデル開発のために、小・中学校を中心に鑑賞学習の事例収集及び分析を行うと共にカリキュラムモデルの構造のモデル化を試みた。その構造のモデル化は、今後の継続的な研究を必要とするが、研究の方向性を導き出すことができた。さらに、学校における鑑賞学習の在り方を探るために、美術館と現場教師との連携による共同研究や実践を積み重ね、その成果と課題を明らかにした。 今後の課題としては、鑑賞学習を通して育てるべき能力や総合的な学習や特色ある学校づくりと結びついた具体的な学校教育における「鑑賞学習のカリキュラムモデル」の開発が必要である。さらに教員養成などの大学レベルにおける鑑賞領域に関するカリキュラム開発も必要となってくる。
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Research Products
(6 results)