2004 Fiscal Year Annual Research Report
高機能自閉症・学習障害・注意欠陥多動性障害のアセスメントと指導プログラムの開発
Project/Area Number |
15330200
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
宮本 信也 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (60251005)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 久男 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50165635)
篠原 吉徳 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (10150054)
園山 繁樹 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90226720)
野呂 文行 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30272149)
米田 宏樹 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50292462)
|
Keywords | 高機能自閉症 / 学習障害 / 注意欠陥・多動性障害 / 発達神経心理学 / 小児精神医学 / 行動分析学 |
Research Abstract |
本研究は、高機能自閉症、学習障害、注意欠陥・多動性障害などの高次認知機能に障害のある児童生徒のもつ認知・行動障害に対する援助方法について、「小児精神医学」「教育心理学」「発達神経心理学」「行動分析学」の多様な研究領域の視点から検討することを目的としている。平成16年度は、昨年度のアセスメント研究に加えて、指導法研究を実施した。発達神経心理学領域においては、特に漢字の読み書き障害をもつ児童を対象として、以下の2つの研究を実施した。第一に、アセスメント研究の一環として、漢字の読み書き障害を有する児童・生徒において、作動記憶のモダリティ間の注意配分に関する研究を実施した。第二に、教育心理学領域との共同研究で、読み書き障害のある児童の認知的プロフィールに基づく指導法の効果について検討する研究を行った。具体的には、既存の知能検査に加えて、認知機能を評価するPASS理論に基づく評価を実施して、そのプロフィールにより明らかになった認知能力を配慮した指導プログラムを作成し、その効果を事例的に検討した。小児精神医学領域においては、高機能広汎性発達障害のある児童の親の心理的ストレスに焦点を当てて研究を実施した。高機能広汎性発達障害のある児童の親は、自分の子どもの症状やその周囲からの対応によって大きな心理的ストレッサーにさらされている。そのストレスを緩衝する効果をもつソーシャルサポートの実態について詳細に検討することを目的とした調査研究を実施した。また行動分析学領域においては、自閉性障害のある児童・生徒のコミュニケーション活動を促進するための方法論について検討することを目的とした事例的研究を実施した。
|
Research Products
(1 results)