2006 Fiscal Year Annual Research Report
特別支援教育を担う教師のトレーニングプログラム開発に関する研究
Project/Area Number |
15330203
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
進 一鷹 熊本大学, 教育学部, 教授 (60124210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 明 熊本大学, 教育学部, 教授 (70169168)
干川 隆 熊本大学, 教育学部, 助教授 (90221564)
肥後 祥治 熊本大学, 教育学部, 助教授 (90251008)
高原 朗子 熊本大学, 教育学部, 助教授 (20264989)
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Keywords | 特別支援教育 / トレーニングプログラム / コーディネーター / ネットワーク / 障害のある児童・生徒 / 教師 / 知識 / スキル |
Research Abstract |
本年度の研究は、1)これまで精選してきた「特別支援教育を担う教師のトレーニングプログラム(試案)」を実施しその妥当性を評価すること、2)プログラム全体の評価を行い研究成果報告書としてまとめることであった。 1.プログラムの実施と評価 トレーニングプログラムは、公開講座を通じて35名の教育関係者(教諭、講師、幼稚園教諭、養護教諭、教育行政者)教員に6回にわたり実施された。プログラムは、1)知識中心プログラム(学びの基礎論、特別支援教育における家族支援、米国における障害児教育)と、2)スキル中心プログラム(行動コンサルテーション、問題解決方法論、心理劇)から成っていた。受講者は満足度に対する評価では、96%が満足または大満足と回答し、講義の難易度についても93%の参加者が大変良く理解できた、理解できたと回答していた。この評価から、特別支援教育を実践する上で、知識とスキルの二つの習得という観点からプログラムを実施することが、有効であることは明らかとなった。 2.プログラム全体の評価と報告書の作成 本研究では、特別支援教育時代突入直前の時期に教育関係者にどのよう力情報や知識、体験や技能を提供していくべきかについてプログラム及びサブプログラムを立案し、実際にそれらを実施していく中で、考察を深めてきた。プログラムでは、情報や知識、体験や技能といった2つのコンテンツは不可欠であり、より精選された内容を平易にしかも少ない回数で提供していくといった考え方に基づいてサブプログラムの構成を行い実施した。結果として、参加者による高い評価を得ることができ成果報告書の作成を行った。報告書ではさらに、これまでの研究を総括し、本研究で得られた知見を多くの人たちが生かせるように、これまで担当者が実施してきた講義や演習の内容を具体的に記述した。
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Research Products
(5 results)