2004 Fiscal Year Annual Research Report
Gauge-Higgs UnificationとExtra Dimension
Project/Area Number |
15340078
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
林 青司 神戸大学, 理学部, 教授 (80201870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲見 武夫 中央大学, 理工学部, 教授 (20012487)
細谷 裕 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50324744)
坂本 眞人 神戸大学, 理学部, 助手 (30183817)
川村 嘉春 信州大学, 理学部, 助教授 (10224859)
波場 直之 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (00293803)
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Keywords | gauge-Higgs unification / unified gauge theory / Higgs / hierarchy problem / beyond the standard model |
Research Abstract |
研究代表者らが以前提唱したGauge-Higgs unificationを用いた階層性問題の解法においては、高次元的な局所ゲージ対称性がHiggs質量の量子補正の元での安定性を保証し、2次発散の問題を解決したのであった。しかし、2次発散を除去するメカニズムに必要なのは、Higgsがその元で非斉次な変換をするような局所対称性の存在であり、必ずしも局所ゲージ対称性である必要はない。 そこで、代表者の本年度の研究の主たるテーマは高次元的な重力理論における高次元的な一般座標変換不変性を用いて階層性問題を解くことである。このシナリオでは、4次元の世界のgraviton, gauge boson, Higgsが高次元gravitonとして統一され、いわば"gravity-gauge-Higgs unification"が実現している。代表者は、長谷川氏(神戸大)、丸氏(理研)との共同研究で、こうしたシナリオでのHiggs質量への量子補正をコンパクト化された円を余次元として持つ5次元重力理論において直接的に計算し、期待通り、そうした量子補正は有限であり2次発散がKaluza-Klein modeの足し上げの結果消える事を示した。この結果は論文としてまとめられ公表された(Phys.Lett.B604('04)133)。 その後もこうした議論を拡張し、2次元球を余次元として持つ6次元重力理論におけるHiggs質量への量子補正の計算に挑戦している。この場合には余次元空間の対称性,isometry,としてSU(2)という非可換なゲージ対称性が得られる事が魅力であり、また余次元の球からの変形によってゲージ対称性が自発的に破れるメカニズムについても議論する予定である。 また、研究分担者も、Gauge-Higgs unificationとExtra dimension, Higgsless model,といった分野で活発な研究活動を行った。
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Research Products
(7 results)