2005 Fiscal Year Annual Research Report
ボーズ・アインシュタイン凝縮における量子渦の理論的研究
Project/Area Number |
15340121
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
町田 一成 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (50025491)
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Keywords | フェルミ中性原子集団 / フェッシュバッハ共鳴 / BCS超流動 / Bogoliubov-deGennes / Fulde-Ferrell |
Research Abstract |
フェルミ中性原子集団に磁場を加えフェッシュバッハ共鳴を誘起すると相互作用を自在にコントロールできる.この効果を用いて強い引力系を作り出しBCS超流動状態の実現にいくつかの実験グループが成功した.クーパー対を形成するスピン上向きと下向きの原子数を同数からずらしたときどのような超流動が出現するのか実験・理論の両方から興味がもたれている.当研究においてBogoliubov-deGennes方程式をできるだけ現実に即して解くことによってこの課題を研究した.結論は絶対ゼロ度ではずれのいかんに依らずにギャップ関数が符号変化するFulde-Ferrell-Larkin-Ovchinnikov状態が実現する.この系の温度とずれの平面での相図を求めることに成功し,最近行われた二つのグループによる実験を説明することができた.
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Research Products
(6 results)