2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15340148
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山田 功夫 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (60022670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新谷 昌人 東京大学, 地震研究所, 助教授 (30272503)
深尾 良夫 東京大学, 地震研究所, 教授 (10022708)
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Keywords | 超長周期地震計 / レーザー干渉型歪み計 / 歪み地震計 |
Research Abstract |
本研究は、我々がこれまでに行ってきたレーザー歪み地震計の基礎的な実験を実用化するための開発研究である。本年度は、これまでに行ってきた実験の結果をもとに、外部からの影響を極力軽減し、よりS/Nの良い検出器の制作を行った。最も重要な、レーザーを干渉させる部分と反射鏡のベースには熱膨張係数が小さくさびないスーパーインバール合金を使用した。また、デーザー光の通路(反射鏡と干渉計の真空容器をつなぐパイプ)となるパイプの内部を超高真空にするため、電解研磨を施し計測時に稼働させても振動を伴わないイオンポンプを採用することによって、外部からの影響が小さく、自己の振動もないレーザー観測型歪み地震計ができあがった。 装置は犬山地震観測所観測豪を一部改装し、ここに組み立てた。この観測壕には従来からの石英型歪み計やSTS-1型超長周期地震計が設置されており、また、20mほど離れた別の観測壕内には超伝導重力計が設置されており、それぞれ常時観測を行っている。 現在、開発中のレーザー干渉型歪み地震計の記録はこれらとは別の、独立した試験用記録計データを収集しているが、細部の調整が終わり次第、他の記録と直接比較できるよう記録方式をまとめる予定である。 これまで得られた記録の解析ではかなり良い分解能がえら得ていると思われるが、まだ問題も残っている。例えば、明らかに気圧変化の影響と思われるノイズが見られ、これを取り除く工夫が必要である。来年度以降はこれらすでに分かってきた問題点の改良を行い、新システムの性能評価を行う。
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