2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15340161
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
長井 嗣信 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授 (60260527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 正樹 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部宇宙プラズマ系, 教授 (30242811)
町田 忍 京都大学, 大学院理工学研究科, 教授 (70209469)
篠原 育 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部宇宙情報解析センター, 助教授 (20301723)
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Keywords | 磁気リコネクション / サブストーム / 磁気圏尾部 / ホール電流 / 電子加熱 / 磁気流体 / 異常抵抗 / シミュレーション |
Research Abstract |
1.適合格子細分化(AMR)法と粒子分割法を組み合わせた新プラズマ粒子コードを用いて、磁気リコネクションのシミュレーションを行い、磁気中性線付近の微細構造、特に電場構造や電子・イオンの運動論的効果、セパラトリクス・レイヤーに沿った静電孤立波の励起とそれに関連した電子加熱を再現し、人工衛星Geotailによる観測との比較を行った。 2.3次元粒子シミュレーションでは,低域混成ドリフト不安定(LHDI)とテアリング不安定(TI)の非線形カップリングによって自発的に達成されるイオン慣性長以下の電流層に於ける素早い磁気リコネクションにつき、電子温度とイオン温度の非等方性の効果を検討した。電子温度の非等方性がテアリング不安定の成長率の増加に効果を持つのはイオン慣性長より薄い時のみであるが、イオンの温度非等方性については,イオン慣性長より厚い電流層においても磁気リコネクションを早く起こすことが可能となることを示した。 3.地球磁気圏尾部リコネクションのモデルを構築し、地球向きジェットの先端で、南向きの後に磁場が北向きへと反転する現象が、磁場の東西成分がゼロでないこととジェット幅が4借地球半径程度であることの組み合わせから生じることを検証した。また、地球向きジェットであるBursty Bulk Flow(BBF)の理論モデルを磁束管の電気的等価回路による電流の変化とそれによる力を考慮して構築した。
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Research Products
(6 results)