2006 Fiscal Year Annual Research Report
太陽風加速、新たな疑問解明のための更なる観測的制約の研究
Project/Area Number |
15340162
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小島 正宜 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (70023687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳丸 宗利 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (60273207)
藤木 謙一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (20303597)
袴田 和幸 中部大学, 工学部, 教授 (90102780)
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Keywords | 宇宙科学 / 宇宙空間 / 電波天文 / 太陽風 / 太陽風加速 / CME |
Research Abstract |
(1)太陽風加速について これまでの研究により、太陽活動極小期において、太陽風の速度(V)は太陽光球面磁場強度(B)とその上空にのびる磁束管の拡大率(f)によって決定されるという観測的な事実を発見し、太陽風加速モデル(V∝B/f)として提唱している。この太陽風加速モデルが太陽活動周期にわたり成立するか否かを見極めるため、今年度は、太陽活動1周期(1995年〜2005年)にわたり解析を行った。その結果、上記の依存性は太陽活動周期にわたり確認されたが、比例係数は変化していることが判明した。これは、太陽表面からのエネルギー供給量、もしくは太陽風粒子へのエネルギー輸送効率が太陽活動度に依存している可能性を示唆する重要な発見である。 また、太陽風加速モデルの検証として、用いるコロナ磁場モデルの相違による解析結果への影響を評価した。従来用いていたPotential Field Source Surfaceモデルと、今回新たに導入したCurrent Sheet Source Surfaceモデルによる解析結果を比較したところ、比例係数の相違は見られるものの、依存形はコロナ磁場モデルによらないことが確認された。 (2)CMEの形状について 解析手法の改良を行い、惑星間空間空間衝撃波の空間構造だけでなく、CMEの本体であるフラックスロープの構造を推定することに成功した。これにより、惑星間空間を伝搬するCMEの全体像を捉えることが可能になった。 (3)高性能受信機の開発 H18年度からIPS観測用の新アンテナの建設を開始した。新アンテナに設置する受信機の開発を行い、現有装置の性能を上回る低雑音受信機の開発に成功した。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] What coronal parameters determine solar wind speed?2007
Author(s)
Kojima, M., M.Tokumaru, K.Fujiki, H.Itoh, T.Murakami, K.Hakamada
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Journal Title
New solar physics with solar-B mission(The Sixth Solar-B Science Meeting, Conference Series of Astronomical Society of the Pacific, Kyoto, 8-11 November 2005)(eds K. Shibata, S. Nagata and T. Sakurai) (in press)
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[Journal Article] On the cross-field diffusion of galactic cosmic rays into the magnetic flux rope of a CME2006
Author(s)
Munakata, K., S.Yasue, C.Kato, J.Kota, M.Tokumaru, M.Kojima, A.A.Dawrwish, T.Kuwabara, J.W.Bieber
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Journal Title
Advances in Geosciences (eds. W. H. Ip and M. Duldig) (World Scientific Publishing Co., USA) 2
Pages: 115-124
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