2004 Fiscal Year Annual Research Report
宇宙プラズマ中における高度電界観測システムの開発・研究
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15340163
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小嶋 浩嗣 京都大学, 生存圏研究所, 助教授 (10215254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 紘 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (00026139)
橋本 弘藏 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (80026369)
大村 善治 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (50177002)
臼井 英之 京都大学, 生存圏研究所, 助教授 (10243081)
八木谷 聡 金沢大学, 大学院・自然科学研究所, 助教授 (30251937)
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Keywords | 軽量電界アンテナセンサー / 光電子 / オンボード相関計算 / プラズマ波動 / アンテナインピーダンス / 計算機実験 / 炭素繊維 / プラズマ波動観測器 |
Research Abstract |
衛星のスピン軸方向へ伸ばすことのできる軽量電界アンテナセンサーでは、新たな材料の候補を見つけ出すことができた。それは、炭素から生成する繊維(炭素繊維)から製造するものである。そして、この炭素繊維を編むことによってセンサーの形状を作成し、試験を試みるための設計を行った。炭素繊維で編んであるために、導体であることを保ちながら、非常に軽量の電界アンテナセンサーを実現することができる。しかし、編んであるためにことにより、インダクタンス成分が出てくる心配があり、また、銅ほど導電率も高くないため、平成17年度では、実際の試作品を用いて、電気的な特性を評価する必要があり、16年度はその試験体となるアンテナの仕様決定やその評価方法について検討した。一方、電界計測を粒子計測と相関をデジタル的に計算しながら行い、その結果を用いて、電界計測の観測モードをオンボードで、インテリジェントに変更できるようなプラズマ波動観測装置の新しいFunctionを考案し、その電界計測部についての試作を行い、アナログ的な検査で目的の特性が得られていることを確認した。3次元粒子コードによる計算機実験では、アンテナからより現実に近い形で光電子を放出させ、その結果、アンテナのインピーダンスや実効長がどのように変化するか計算から導出試みを開始した。アンテナに太陽光が当たる向きによって、光電子放出の面を変化させ、それによりアンテナの電位も変動するため、複雑な計算結果となっている。実際に光電子が十分に密度が高い状態では、その電子の影響が出て、従来みられないようなアンテナインピーダンスの変化も得られている。
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Research Products
(2 results)