Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 助教授 (50176020)
長谷川 卓 金沢大学, 理学部, 助教授 (50272943)
坂井 卓 九州大学, 理学部, 助手 (70128023)
坂 幸恭 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10063687)
川辺 文久 (財)自然史科学研究所, 研究員 (80329028)
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Research Abstract |
(1)本研究のために選定したセクションがある天塩中川地方の知良志内川において,空知層群上部から中部蝦夷層群下部までの範囲について,ルート図,柱上図を作成するとともに,放散虫分析用試料,岩石薄片検鏡用試料,XRF分析用試料,などを採集した.併せて,通常大型化石を産出しない下部蝦夷層群から若干のアンモナイト類を採集した. (2)放散虫を抽出し,空知層群・下部蝦夷層群境界の年代をこれまでもより高い精度で決定した. (3)空知層群の各種岩石を薄片にして検鏡することにより,玄武岩,玄武岩起源の砂岩,などを識別し,蛇紋岩と蛇紋岩用岩石についても岩石種を識別した. 以上により,知良志内ルートについては,今後炭素同位体データを加えることにより,初期の目的の一つである総合的対比が可能となる所まで到達した. (4)中頓別地方の上部白亜系セクションについて,炭素同位体試料を分析して30試料について値を得ることができた.すでに化石層序学的研究は一通り完成しているので,今後取りまとめて公表の予定である.この成果により,当初の目的であるシーケンス層序学的解析,化石層序学的対比,炭素同位体層序による対比がそろうことになった. (5)小平地方の中期白亜紀について,大型化石層序学的検討を終了し,国際対比を行い,成果を出版した. (8)小平地方のC/T境界部について,渦鞭毛藻類と放散虫類の豊富さんの変動パターンを明らかにし,北西太平洋のOAE2の特徴を解明する一歩を進めた.
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