2004 Fiscal Year Annual Research Report
混合溶媒のミクロ相分離に基づく新しいキャピラリー分離分析法の研究
Project/Area Number |
15350046
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
田端 正明 佐賀大学, 理工学部, 教授 (40039285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西本 潤 佐賀大学, 総合分析実験センター, 助教授 (80253582)
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Keywords | 混合溶媒 / 水-アセトニトリル / ミクロ溶媒クラスター / 相分離 / オープンチュウブクロマトグラフィー / T字スプリッター / ナノパーティクル |
Research Abstract |
本研究は混合溶媒のミクロ溶媒クラスターへの溶質の分配に基づいて新しい分離分析法を構築するために、分離用カラムのない新しいキャピラー液体クロマトグラフィーの概念を確立し、それを分析化学的に発展させることを目的としている。昨年度は主に装置の構築と分離条件の検討を行った。今年度は、組み立てた装置を用いた分離分析を行った。 1.ナフトール化合物の分離 p-nitoroaniline,1-naphtol,2,6-naphthalenedisulfonic acid,2,7-naphtalenedisulfonic acid,13,5-naphtalenetrisulfonic acidの化合物を、水-アセトニトリル-塩化ナトリウムを含む無混合溶媒を用いて分離した。中性化合物、極性化合物、イオン性化合物の順に溶離した。水に溶けやすい化合物ほど、水のくラスターに溶解し溶離速度が遅くなった。 更に、塩化ナトリウムの濃度を増大させると、ミクロ相分離が一層顕著になり分離は向上した。 2.ホームメイドTスプリッターの作製 カラムを用いないので、保持容量が小さくなる。そのために、ナノリットルのサンプルを供給できるようにしなければならない。T字スプリッターを作製した。 3.ノパーティクルの分離 モノリシックODSカラムを作って、ナノ粒子の分離を行った。金ナノ粒子を合成し、51nmのナノ粒子の分離が可能となった。サイズ排除クロマトグラフィーとしての展開が可能となった。
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Research Products
(6 results)