2005 Fiscal Year Annual Research Report
傾斜機能材料の材料不均質性と傾斜組成を考慮した破壊機構の解明と強度評価・予測法
Project/Area Number |
15360050
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
東郷 敬一郎 静岡大学, 工学部, 教授 (10155492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 弘安 静岡大学, 工学部, 助手 (60115433)
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Keywords | 傾斜機能材料 / 複合材料 / 材料不均質性 / 複合材料の力学モデル / 強度評価 / 破壊靭性試験 / 破壊試験 / 疲労試験 |
Research Abstract |
セラミックス-金属系傾斜機能材料(FGM)を耐熱構造材料として実用化し,信頼性を確保するためには,FGMの材料不均質性と傾斜組成を考慮した解析手法の開発と強度評価法の確立が重要である.平成17年度は,非傾斜複合材料およびFGMの硬さ試験,破壊靱性試験,研究の総括を行った. 1 非傾斜機能材料およびFGMの硬さ試験 部分安定化ジルコニア(PSZ)とオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)からなる非傾斜複合材料およびFGMについてビッカース硬さ試験,マイクロビッカース硬さ試験を行い,巨視的硬さと組成の関係,および各相の硬さと組成の関係を明らかにした. 2 FGMの破壊靭性試験 部分安定化ジルコニア(PSZ)とオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)からなるFGMについて,破壊靭性試験を行い,FGM中の破壊靭性分布を求めた.SUS304粉末の粒径を変えた2種類の材料の比較より,破壊靭性分布に及ぼす微視組織の影響,ならびに平成16年度の非傾斜複合材料による結果と比較することにより,FGM中の残留応力等の影響を明らかにした. 3 研究の総括 平成15年度から本年度までに得られた研究成果より,傾斜機能材料の破壊機構,強度特性に及ぼす微視組織,傾斜組成の影響,マイクロメカニクスおよび破壊力学に基づいた強度評価・予測法の指針を明らかにした.
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Research Products
(6 results)