2005 Fiscal Year Annual Research Report
e-ビジネス環境下における戦略的意思決定支援のための分散型バーチャルファクトリ
Project/Area Number |
15360070
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤井 進 神戸大学, 工学部, 教授 (00031112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貝原 俊也 神戸大学, 工学部, 教授 (70289114)
熊本 悦子 神戸大学, 学術情報基盤センター, 助教授 (00221383)
指尾 健太郎 神戸大学, 工学部, 助手 (80362763)
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Keywords | e-ビジネス / 意思決定支援 / 仮想工場 / 生産システム / シミュレーション / 分散シミュレーション / 活動基準原価計算法 / SCM |
Research Abstract |
本研究は,e-ビジネス環境下における経営,生産の両面における実務的・戦略的意思決定支援システムとして分散型バーチャルファクトリを位置づけて,その基本的必要機能の充実を図ることを目的としている. 平成17年度においては,平成15・16年度の各研究課題の継続・発展を図るとともに,下記の研究を行った. (1)対象モデル工場の拡充生産管理ソフトウエアの実装 組立型離散型製品を対象とするモデル工場だけでなく,分解型製品を対象とする工場の充実を図り,多様な生産方式の向上を対象として評価出来る環境を整備した. (2)生産管理システムの実装と拡充 市販の生産管理ソフトウエア(ACCROAD-Pro)に対して,MRP,APS等の生産管理法を実現出来る仕組みを構築してきたが,さらに現実と同じようにバケットタイムごとに管理システムが起動し,計画立案を行う機能を実装するためのシミュレーションシステムとしての構築方法を確立し,実装した.これにより,現実の工場環境と同等なシミュレーション環境をモデル工場を対象として整備し,実工場の運用状況を再現出来る体制が整った. (3)実システム自動追従機能との基礎検討 リアルシステムとバーチャルシステムが連動し,生産システムの運用を効率的に行える機能の実現に必要なアーキテクチャについて,ユビキタス情報環境も視野に入れた検討を進めた. (4)バーチャルファクトリの戦略的意思決定への適用 複雑系経済学の観点からの人工市場の研究やサプライチェイン環境下におけるバーチャルエンタプライズの研究を推進し,戦略的意思決定へのバーチャルファクトリ適用の可能性と方法について検討した. (5)バーチャルファクトリによる経済性評価環境の整備 汎用性の高いABC原価計算用ソフトウエアの開発を進め,工場運営全般に対する経済性評価の基盤の確立を図った.ABC法の戦略的意思決定への適用法についても検討を進めた.
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Research Products
(6 results)