2004 Fiscal Year Annual Research Report
ペーパーウェブ搬送系を対象とした紙の摩擦制御に関する研究
Project/Area Number |
15360086
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
橋本 巨 東海大学, 工学部, 教授 (40130877)
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Keywords | 高度製造技術 / ウェブハンドリング / ディフェクト / 摩擦特性 / 座屈 / トライボロジー / FDP / 高速搬送 |
Research Abstract |
近年広範囲の産業分野において、例えばプラスチィックフィルム、紙、金属膜、生体膜のような薄くて柔軟な連続素材(以後ウェブと称する)を搬送・処理する技術の重要性が著しく高まってきている。中でも素材に高機能の価値を付けるコーティング技術と素材を搬送・巻き取るウェブハンドリング技術はこの分野における車の両輪とされている。コーティング技術に関してはこれまでにも学術的な研究が十分になされてきており、研究成果の蓄積も豊富である。しかしながら、ウェブハンドリング技術はこれまで多分に経験的な要素が強く、学術的な研究はわずかである。とりわけウェブの搬送中に生じるしわなどの損傷(ウェブディフェクト)に関してはその発生メカニズムですら不明な点が多く、永い間謎とされてきた経緯がある。コーティングにより高い価値を付けた素材も搬送中にしわが生じた場合にはまったく無価値となるため、しわの発生を予測し、これを防止するための技術を確立することは緊急かつ必須の課題である。 しわ発生予測モデルの構築などに代表されるウェブハンドリング技術の確立が関連する多くの産業分野から熱望されている。 本研究はこのような技術課題に対して1つの解を出すべく企画されたものであり、しわの発生メカニズムの解明とその予測モデルの構築並びにしわ防止技術の確立を最終目標としている。そのためにはまずウェブ搬送中におけるしわの発生状況を十分に観察し、検討する必要があるので、そのための装置を設計し、製作した。さらにこの装置を用いて実験を行い、多くの新知見を得た。
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Research Products
(2 results)