2004 Fiscal Year Annual Research Report
可変空間分解能型マルチスケール混相流統合解析技術の開発
Project/Area Number |
15360095
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
冨山 明男 神戸大学, 工学部, 教授 (30211402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 茂雄 神戸大学, 自然科学研究科, 助教授 (10252793)
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Keywords | 界面追跡法 / 粒子追跡法 / 平均化手法 / ハイブリッド化 / 混相流 / 相関式 |
Research Abstract |
1.統合解析手法の基礎方程式系構築 界面追跡法・粒子追跡法・平均化手法を統合化した基礎方程式に必要となる各種相関式のうち,流体粒子に作用する抗力・揚力・仮想質量力のモデルを纏め上げた.本成果は,第3回二相流モデリング・実験国際シンポジウムの基調講演で報告した. 2.界面追跡法の高度化と検証 前年度に改良した計算アルゴリズムのさらなる精度改善を図り,機械学会論文集に公開した.また,広範囲の密度比・粘性比を有する体系への適用性を,新たに実施した単一液滴実験との比較により確認した.さらに,流体密度の温度依存性を考慮できるようにアルゴリズムを改良した。 3.平均化手法の高度化 流体密度の温度・圧力依存性を考慮できる平均化手法を構築し,界面追跡法とハイブリッド結合した.本成果は,化学工学論文集に公開した.また,気泡合体・分裂モデルの調査を実施し,合計6種の既存モデルの精度検証を実施した.本検証のため大型気泡塔内気相体積率分布測定も実施した.検証の結果,気泡誘起乱れの値によって既存モデルを切り替えて使用すれば,気泡合体・分裂現象を予測できる見通しを得た. 4.粒子追跡法の高度化 一流体近似に基づく新たな流体粒子追跡法を構築し,界面追跡法とハイブリッド統合した.また,前年度構築した遥動運動誘起力モデルを本手法に組み込み,気泡遥動運動を精度良く予測できることを確認した.本成果は,第3回二相流モデリング・実験国際シンポジウムで公開した. 上記2から4の成果を取り纏めた論文をMultiphase Science and Technology及び二相流ダイナミクスに関する日米セミナーの招待講演において公開した.
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Research Products
(6 results)