2004 Fiscal Year Annual Research Report
位置センサレス制御スイッチトリラクタンスモータ駆動システム搭載電気自動車の開発
Project/Area Number |
15360155
|
Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
三木 一郎 明治大学, 理工学部, 教授 (20130833)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松瀬 貢規 明治大学, 理工学部, 教授 (40061999)
久保田 寿夫 明治大学, 理工学部, 教授 (10170036)
|
Keywords | スイッチトリラクタンスモータ / 位置センサレス制御 / 電気自動車 |
Research Abstract |
今年度は始動から高速度領域までのセンサレス制御アルゴリズムを開発・完成することが目標である。以下本年度の研究実施計画に沿って実績概要を述べる。 1.始動から定常運転領域全体でセンサレス運転を可能にする位置センサレス制御アルゴリズムの完成を目指す。始動時のセンサレスアルゴリズムおよび低速領域におけるセンサレス制御については既に開発しているが,今年度はスイッチトリラクタンスが磁気飽和領域で運転される場合についても対応できる理論を明らかにし,発表した。また,基底速度以上の領域におけるセンサレス制御も可能になったが,高速時における各相の励磁開始角の決定がまだ試行錯誤的であり,問題が残っている。また,低速については100rpm程度までは対応できるが,それ以下の速度についてはこの1年で完全な解決策を見いだせなかった。 2.実験システムにより実証試験を行い,評価・改善を行う。上記1で理論的に検討したことについては,全て実証試験を行い,その結果をふまえてセンサレスアルゴリズムの改善を行った。また,実証試験等で確認できた内容については順次国際会議やその他の学会講演等で報告した。 3.(1)電気自動車用スイッチトリラクタンス,(2)駆動用インバータおよび(3)バッテリーにより,模擬実験車用システムを構成し,予備実験を行う。システムを構成するための(1)〜(3)のうち(1)は昨年度,(2)および(3)を今年度そろえた。(2)については,車載用として詳細を検討し製作を依頼したインバータである。また,バッテリーは電気自動車用の特別なバッテリーである。基本的なモータ特性を取得するための実験装置を設計・製作依頼をしたが時間がかかり,実験実施に至っていない。 4.模擬実験車用システムの性能等を評価・改善し,実験車への搭載を準備する。上記3の実施計画が遅れているため評価・改善はまだ行われていないが,実験車への搭載を考えて実験車の整備を行っている。 以上
|
Research Products
(3 results)