2003 Fiscal Year Annual Research Report
コンクリート構造物の総合的なマネジメントシステムの構築
Project/Area Number |
15360248
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
岡村 甫 高知工科大学, 工学部, 教授 (30010664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小窪 幸恵 高知工科大学, 工学部, 助手 (90352096)
大内 雅博 高知工科大学, 工学部, 助教授 (80301125)
島 弘 高知工科大学, 工学部, 教授 (00196461)
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Keywords | 劣化予測 / 塩害 / ばらつき / 表面塩化物イオン濃度 |
Research Abstract |
H15年の研究は、まず1.塩害による劣化過程の個々の構造物に対する定式化とその検証 2.全構造物の劣化度を算定するプログラムの作成と検証 の二点の達成が必須であった。 1の「塩害劣化過程の定式化と検証」では、塩害においては特に表面塩化物イオン濃度が重要と考え詳細研究を行った。この結果、風速と海岸距離から飛来塩分量のモデル化を行い、この飛来塩分量に気象とコンクリート表面状態を考慮した表面塩化物イオン濃度モデルを構築した。このモデルを実構造物と比較検証することにより、その精度を一定のものとした。 2の「全構造物の劣化度を算定するプログラムの作成と検証」については、構造物の諸元を与えれば、その入力データの誤差(ばらつき)を考慮して経過年における劣化度を算定するプログラムを製作した。また、過去の点検調査結果等を用いて入力データの誤差の提案を行うとともに、作成プログラムの評価を行った。 以上の劣化予測に対し、維持管理過程における補修補強が劣化過程に与える影響を考察し、経年変化と必要コスト比較を行った。この塩害の研究結果を参考に、疲労、中性化、アルカリ骨材反応に対する同様の研究に現在とりかかっている。H15年度末の研究進捗状況としては予定の90%程度である。
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