2004 Fiscal Year Annual Research Report
コンクリート構造物の総合的なマネジメントシステムの構築
Project/Area Number |
15360248
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
岡村 甫 高知工科大学, 工学部, 教授 (30010664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島 弘 高知工科大学, 工学部, 教授 (00196461)
大内 雅博 高知工科大学, 工学部, 助教授 (80301125)
小窪 幸恵 高知工科大学, 総合研究所, 助手 (90352096)
SWATEKITITHAM Supakit 高知工科大学, 総合研究所, ポスドク研究員 (70389211)
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Keywords | トータルマネジメント / 塩害 / 劣化予測 / 飛来塩分 / ばらつき |
Research Abstract |
本研究は、国や県といった多数の構造物を管理する機関において有用となるよう、全体構造物の耐久性能評価を可能とし、それらに基づいて適正な維持管理を行うシステム、総合的マネジメントシステムを提案した。 総合的マネジメントシステムの構成は確率的な劣化シミュレーションシステムと補修管理計画の最適化システムから成る。劣化シミュレーションは、各劣化モデル(例えば、塩害劣化ならば塩分の浸透、腐食の進行等)に対しばらつきを加味した構造物情報を与えることで、全構造物が各劣化状況に至る確率を算出する。その結果、将来のある時点における全構造物の性能確率分布が得られる。予測される劣化状況が異なれば適当な補修方法も異なるため補修計画の仮定を行い、これより維持管理コストの試算が可能となる。補修方法の提示とコスト試算を繰り返すことにより、より有効な維持管理計画が行われることになる。 本研究では、全体システムの枠組を構築したもののその精度は十分ではない。特に劣化モデルに対する精度はまだまだ検討の余地が多く、また入力データとそのばらつきについても追加調査が必要である。これら精度を向上させるためには、現段階に対する検証が必要であり、その手段の一つとして実構造物の劣化状況との比較検証が有効である。今後、実構造物の劣化状況調査を進めると同時にシステム全体の精度向上を図る意向である。
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Research Products
(12 results)