2005 Fiscal Year Annual Research Report
ラジオアイソトープを用いた浚渫埋立粘土の沈降堆積・圧密挙動の評価に関する研究
Project/Area Number |
15360250
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
梅崎 健夫 信州大学, 工学部, 助教授 (50193933)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 隆 信州大学, 工学部, 助手 (50324231)
|
Keywords | 浚渫粘土 / 埋立地盤 / 沈降堆積 / 自重圧密 / ベンダーエレメント / ベーンせん断試験 / 密度検層 / コーン貫入試験 |
Research Abstract |
本年度は,超軟弱な高含水比粘土のせん断弾性波の測定試験(ベンダーエレメント試験)およびせん断強度の測定試験(ベーンせん断試験)を実施した.一連の結果に基づいて,沈降堆積・自重圧密過程における密度(含水比(w))変化の特性,圧密圧力(p),せん断弾性係数(G)および非排水せん断強度(c_u)の増加と液性限界(w_L)で正規化した含水比(w/w_L)の関係について検討した.そして,w_Lにおけるそれぞれの値であるせん断弾性係数(G_L),圧密圧力(p_L)および非排水せん断強度(c_L)についても検討した.さらに,RI密度検層の原位置への適用として,閉鎖性水域の底質環境調査においてRI密度検層を実施した.得られた主な知見は以下の通りである. 1.w/w_L〜logG関係は,w/w_L【less than or equal】1.5程度の範囲において直線で近似できるが,その傾きは土の種類によって異なる.一方,w/w_L〜logc_u関係は,w/w_L【less than or equal】1.0程度の範囲において直線で近似できる.そして,その傾きはw/w_L〜logp関係と等しく,圧縮指数により決定される. 2.c_Lの値は土の種類が異なる場合においてもほぼ等しいが,p_Lの値には少し差がある.一方,G_Lの値は大きく異なる.0.7【less than or equal】w/w_L【less than or equal】1.0程度の範囲において,G/G_L〜c_u/c_L関係は,いずれも直線で近似できるが,その傾きは土の種類によって異なる.w_L付近の含水比領域における粘土の変形・強度特性から,その後の非排水せん断強度およびせん断弾性係数の増加量を予測することの可能性が示された. 3.浚渫対象領域において,RI密度検層とコーン貫入試験を実施することにより,領域内の場所ごとに異なる懸濁層・浮泥および底泥の堆積状況を定量的に評価することが可能であり,浚渫土量を迅速簡便に推定することができる.さらに,埋立処分場において同様の調査を実施することにより埋立処分場の最終沈下量や沈下量の経時変化を予測する方法を提案した.
|
Research Products
(3 results)