2004 Fiscal Year Annual Research Report
不飽和地盤におけるシンプルでコンパクトな原位置調査・試験システムの開発
Project/Area Number |
15360253
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
竹下 祐二 岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (90188178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森井 俊広 新潟大学, 農学部, 助教授 (30231640)
神谷 浩二 岐阜大学, 産官学融合センター, 助教授 (50252119)
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Keywords | 非破壊試験 / 原位置試験 / 不飽和土 / 透水試験 |
Research Abstract |
地盤調査において,地盤・地下水の環境動態のモニタリング方法や水分挙動を支配する飽和・不飽和浸透特性値の原位置試験方法の開発は急務である。本研究では,不飽和地盤内の浸透挙動が大きな影響を及ぼす浅層地盤での土壌・地下水汚染問題や不飽和地盤の工学的評価への貢献を背景として,シンプルでコンパクトな原位置調査・試験システムの開発を目的とする。平成16年度の研究実績概要は以下のように要約される。 1.地表型地中レーダシステム(周波数400MHz送・受信アンテナ)を用いて,実際の砂質土不飽和地盤における水分プロファイルを計測した。また,挿入型水分センサーによってリファレンス水分量を測定し,地表型地中レーダによる水分動態計測の精度を検証した。その結果,地表型地中レーダと挿入型水分センサーによって計測された水分分布には良好な一致が認められ,地表型地中レーダを用いれば浅層地盤の水分動態を非破壊にて現地計測することが可能であると考察された。地表型地中レーダによる水分動態の評価を行うためには,電磁波伝播速度の精度良い計測・評価および誘電率と体積含水率の関係式が重要であるため,今後の検討課題としては,各種の不飽和地盤に対する計測データの蓄積を行うことが指摘された。 2.単一浸潤リング型の定水位透水試験装置と同一地点多深度にて水分量の計測が可能な挿入型水分センサーを併用した透水試験方法を開発した。まず,定水位透水試験によって現場飽和透水係数を計測した後,自由排水に伴って生じる水分量の経時変化をモニターし,インスタンティニアスプロファイル法に基づいて土の不飽和透水係数を算定する。この際,従来,原位置での測定が困難であった動水勾配の影響を数値解析的に考察して,単位動水勾配を用いた解析方法を提案し,不飽和砂質土地盤における現場飽和透水係数および不飽和透水係数を連続的に簡便・迅速に測定できる原位置透水試験方法を提案した。
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Research Products
(6 results)