2004 Fiscal Year Annual Research Report
Xバンドレーダを用いた沿岸流動と地形のモニタリング
Project/Area Number |
15360260
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西村 仁嗣 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (00010819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武若 聡 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (80202167)
小林 智尚 岐阜大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50205473)
栗山 善昭 (独)港湾空港技術研究所, 海洋水工部, 室長 (60344313)
京藤 敏達 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (80186345)
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Keywords | Xバンドレーダ / 汀線位置 / 前浜勾配 / リモート観測 / 継続モニタリング |
Research Abstract |
平成16年度には,茨城県波崎町の港湾空港技術研究所の観測桟橋にてレーダ観測を定期的に実施し,また,千葉県盤洲干潟においても観測を実施した: ・波崎におけるルーチン観測 大潮時に,満潮から干潮にかけての観測を実施し,各時間帯における平均画像を求めることにより,汀線の位置を推定した.これと別途に観測した潮位データを組み合わせることにより,前浜の地形を推定した.おおよそ1年間にわたるデータの蓄積からは,波浪が低エネルギーの時に海岸形状の非一様性が高まり,高波浪時にそれが一様化されるというプロセスの循環を明らかにした. ・レーダ画像処理の検討 ・エコー画像からFFTフィルターを用い,卓越波動成分(周期≒8s,12s)を取り出して画像を再構成した.これらの画像では,卓越周期成分の波が沖合から汀線にかけて屈折する状況が,原画像に比較してより鮮明に現れる.再構成された画像に対してPIV的な解析を施し,各地点における波峰の移動方向(波向)と移動速度(波速)を推定した.推定された波向の岸沖分布には屈折状況が捉えられており,これは周期毎に差異が見られた. ・エッジ波の検出レーダ画像処理の検討 各画像から1本の沿岸方向の輝度データを取り出し,これらを時間方向に並べて表示することにより,エッジ波の伝播に伴う大規模な遡上位置変化が明確になる.大規模な遡上は数十秒の間隔で見られた.各沿岸位置で波の遡上位置を読み取った.沿岸方向の遡上高さの時間変化を調べたところ,遡上高さが相対的に大きくなる領域が沿岸方向に移動している状況が捉えられた.これらの伝播速度(おおよそ13〜15m/s),発生周期(おおよそ40〜50s)は一様勾配上のエッジ波の分散関係式をほぼ満たしていた.入射波浪に含まれる長周期成分の増大するにつれ,エッジ波は発達した. ・盤洲干潟における観測 盤洲干潟においてレーダ観測を実施し,干潟地形の概略,砂れん位置とその移動を把握できることを確認した.
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Research Products
(3 results)