2004 Fiscal Year Annual Research Report
20-30年で安定化する持続可能型埋立最終処分場に関する研究
Project/Area Number |
15360284
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
田中 信壽 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90133701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松藤 敏彦 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00165838)
樋口 壮太郎 福岡大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90352228)
島岡 隆行 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (80202109)
大迫 政浩 国立環境研究所, 循環型社会形成推進, 廃棄物研究センター・主任研究員 (00260266)
関戸 知雄 宮崎大学, 工学部, 助手 (50301015)
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Keywords | 循環型社会 / 廃棄物埋立地 / 住民合意 / 重金属 / 安定化 / 腐食物質 |
Research Abstract |
循環型社会が仮に実現したとしても、資源化処理に伴って残渣が発生し、埋立処分の必要性はなくならない。最終処分場は短期・長期のリスクを発生することから、次世代に対する負の遺産とならないよう、また地域住民が受け入れられ、新たな施設建設が可能となるような「循環型社会における埋立地のあるべき姿」を明らかにし、世に提案することを目的とした。主な成果は、以下のとおりである。 1)社会的受容性:住民、行政へのアンケート調査を行い、埋立地に対して感じている不安と建設反対の関係を検討した。一般住民の反対は漠然としたイメージの悪さが主要な原因であり、施設建設が現実になると意識が変化することを明らかにした。 2)埋立物の質・量:これまでデータの少なかった埋立物の特性を、数多くの試料を採取し、分析することで明らかにした。さらに有機物、重金属負荷を低減するのに有効な各種の資源化・中間処理プロセスの選択シナリオとその効果を評価した。 3)埋立地の前処理機能:早期安定化を図るために考えうる前処理機能・設備の技術と機能に関し、国内外の文献サーベイを行った。また埋立地そのものを前処理として使用するとの考え方も含め、今後のあり方について提案した。 4)低有機物負荷型埋立地の安定化機構:焼却残渣、不燃物主体の低有機物負荷埋立地における有機化合物、重金属の挙動に関する実験的検討を行い、さらに有機物安定化の指標である腐食物質生成と流出特性を検討した。 5)埋立地内の長期的安定化:日本における浸出水質データを解析し、安定化指標ごとの長期的傾向を明らかにした。また、廃地下空間を利用した新たな埋立処分概念の可能性について検討した。
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Research Products
(19 results)