2005 Fiscal Year Annual Research Report
都市部強風特性評価のための空気力学的粗度の定量化とGISによる設計風速評価
Project/Area Number |
15360290
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
神田 順 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80134477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 毅士 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10302762)
丸山 敬 京都大学, 防災研究所, 助教授 (00190570)
岩崎 良二 東京大学, 大学院工学系研究科, 助手 (60011160)
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Keywords | 空気パッド / 床面抗力 / 地表面粗度 / 抗力係数 / GIS市街地データ / べき指数α |
Research Abstract |
平成17年度は、本研究の最終年度にあたり、地理情報システムに基づいてその地区の平均風速鉛直分布を評価する手法を提案することを主目的に行った。床面抗力の追加実験を行い、前年までの結果と合わせ、床面抗力とせん断力の関係を平面密度との関係や高さ方向のパラメータとして高さの平均値、高さの標準偏差、高さの変動係数、中高層化率、幾何学的粗度長に対して検討した結果、粗度パラメータとして平面密度、高さの平均値、高さの標準偏差であり、平面密度8%未満、平面密度8%以上48%未満、平面密度48%以上に対してそろぞれ異なった抗力係数の算出法を示し、これと平均風速鉛直分布の関係を明らかにした。最後にGISの利用して粗度パラメータを用いてべき指数αの推定法を提案し東京都区内についてマップとして示した。この結果と実測記録から得られたべき指数の比較では、絶対値での一致をはかることはできなかったが、風向ごとの相対的な変化については一致をはかることが出来た。最後に、GISデータの高さに関する整合性や十分でない事、抗力測定実験での接近流の種類やより大きな範囲での平面密度に対する実験、また、提案式についての対数則・べき指数則の適用範囲や境界高さに関する検討、さらに実市街地への適用についても十分ではなく、風洞実験や数値解析において地表面粗度の吹送距離方向変化によるべき指数変化を追加検討する必要性を指摘するなど本研究での問題点を指摘し、この3年間の研究について統括し、報告書として整理した。
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Research Products
(3 results)