Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 正宏 東京工芸大学, 工学部, 助教授 (60350576)
吉田 昭仁 東京工芸大学, 工学部, 助手 (90329219)
日比 一喜 清水建設, 技術研究所, 主席研究員
大竹 和夫 竹中工務店, 技術研究所, 研究員
中村 修 風工学研究所, 所長兼筆頭研究員
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Research Abstract |
先ず,風圧風力電子化データベース構築に必要なソフトウェア,インターネットツールを検討し,本学の風工学技術情報室にサーバーを立ち上げた。 また,前年度に引き続き,多点変動風圧実験を行い,風圧風力電子化データベースのための基礎データを収集整理すべく,前年度に引き続き,各種多点風圧模型を製作し,一連の風洞実験を行った。得られた変動風圧実験データについて,種々の統計量を解析,整理した。これらの結果および変動風圧等の生の時刻歴波形を収録する風圧風力電子化データベースを構築した。構築された風圧風力電子化データベースを,インターネットを介してアクセスし,データのダウンロードおよびアップロード等の可能なシステムに構成し,データ公開の手法を検討し,ウエブ上に公開した。併行して,台風シミュレーションと風圧風力電子化データベース,および部材レベルでの建物解析モデルを一体化した部材応力の直接シミュレーションプログラムを作成した。 前年度に得られた日本各地のバーチャルな台風観測記録に基づき,各種建築物モデルでの構造骨組検討用のベースシアや転倒モーメント,あるいは外装材検討用の局部風圧力について,特定の超過確率を与える等価な風向別再現期間を検討した。 以上を取り纏めて,設計風速の風向特性および風力各成分の組合せを自動的に考慮できる,台風シミュレーションと風圧風力電子化データベースを併用した合理的な耐風設計システムを開発した。これにより,FEMモデル等の構造的実体を有する仮想都市建物群をコンピュータ内に構築し,強風応答のGPSモニタリングシステム等と結合可能な「都市防災と建築設計システムを総合化したシステム」の構築が可能となった。
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