2003 Fiscal Year Annual Research Report
拡張アメダス気象データの年数増加及び機能性強化に関する研究
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15360311
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
赤坂 裕 鹿児島大学, 工学部, 教授 (20094112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郡 公子 宇都宮大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20153504)
永村 一男 大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (60138972)
石野 久彌 東京都立大学, 工学研究科, 教授 (80150267)
松本 真一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (70209633)
二宮 秀與 長岡造形大学, 造形学部, 助教授 (50278058)
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Keywords | アメダス / 欠測補充 / 標準年気象データ / 設計気象データ / 拡張アメダス気象データ |
Research Abstract |
今年度は以下の4点について作業と考察を行い、次年度、昼光データ、20年間拡張アメダス気象データ、標準年拡張アメダス気象データ、設計気象データの作成につながる成果を得た。 1.昼光データの作成 既に多くの研究者によって発光効率の推定式が提案されているが、各研究者が推定式作成に用いた測定機器の感度を確認して既往式の修正を行った。 2.欠測データの補充 現在公開されている拡張アメダス気象データは1981〜95年までの気象データを含んでいるが、これに5年分(1996〜2000年)のデータを追加するために5年間842地点のアメダスデータについて以下の作業を行った。 (1)気温、日照時間、降水量、風向・風速の時別値に含まれる欠測データの補充 (2)欠測を補充したファイルの作成 (3)湿度、日射量、大気放射量のデータの追加 (4)8要素(気温、絶対湿度、日射量、大気放射量、風向、風速、降水量、日照時間)のファイルの作成 3.設計気象データの作成法 拡張アメダス気象データから空調設備設計に用いる気象データ、すなわち設計気象データを作成する方法について検討した。 4.標準年気象データの選択法 1981年〜2000年までの20年間の時別気象データから標準年を選択する前段階として、空気調和・衛生工学会方式、拡張アメダス気象データ方式、及びそれらの幾つかの修正法の比較を行った。この比較により20年データに適用する選択方法を決定する大きな手がかりを得た。
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Research Products
(15 results)
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[Publications] 赤坂裕: "拡張アメダス気象データ(EA気象データ)の整備状況と今後の課題"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 57-60 (2003)
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[Publications] 永村一雄: "気温データ整備における欠測補充の検討 その3 推定結果の検討"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 61-64 (2003)
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[Publications] 松本真一: "英語版拡張アメダス気象データDVD操作プログラムの開発"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 65-68 (2003)
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[Publications] 曽我和弘: "建築環境予測への局地気象予報データの応用 その1 気温と湿度の予報誤差の解析"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 69-72 (2003)
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[Publications] 斎藤千恵: "任意地点気象データ整備のための基礎的研究 その1 鹿児島市を対象とした気温測定の試み"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 73-76 (2003)
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[Publications] 平川仁士: "2種の気象指標に基づく空調設計用気象データの作成法に関する研究 第1報 作成法案および気温あるいはエンタルピを第1指標とする設計用気象データ"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 77-80 (2003)
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[Publications] 北原悦史: "2種の気象指標に基づく空調設計用気象データの作成法に関する研究 第2報 日射量を第1指標とする設計用気象データおよび周期定常最大負荷による検討"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 81-84 (2003)
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[Publications] 湯原慶子: "設計用気象データの作成に関する検討"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 85-88 (2003)
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[Publications] 中山哲士: "日射量の各種観測データによる特性研究 東京管区気象台における直達日射量データの利用"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 89-92 (2003)
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[Publications] 井川憲男: "天空放射輝度分布と天空輝度分布"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 93-96 (2003)
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[Publications] 郡公子: "2種の気象指標に基づく過酷気象の選定と空調設計用気象データに関する研究 第1報 過酷気象選定法と設計用気象データの気象過酷さの検討"空気調和・衛生工学会学術講演会講演論文集. 第575号. 5-8 (2003)
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[Publications] 永村一雄: "気温データ整備における長期欠測補充の検討"日本建築学会近畿支部研究報告. No.43. 213-216 (2003)
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[Publications] 井川憲男: "全天日射量と天空日射量で推定する天空放射輝度分布と天空輝度分布"日本建築学会環境系論文集. No.573. 33-40 (2003)
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[Publications] 郡公子: "2種の気象指標を用いる空調設計用気象データの作成法に関する研究"日本建築学会環境系論文集. 第575号. 27-32 (2004)
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[Publications] N.Igawa: "Sky Radiance Distribution Model for All Sky Conditions"Proceedings of 25th Session of the CIE. II. D3.130-D3.133 (2003)