2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15360369
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 克志 京都大学, 工学研究科, 助教授 (30236575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 直人 香川大学, 工学部, 教授 (20029200)
上路 林太郎 香川大学, 工学部, 助手 (80380145)
岸田 恭輔 京都大学, 工学研究科, 助手 (20354178)
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Keywords | 超合金 / クリープ変形 / 弾性緩和 / 非破壊検査 / ラフト組織 / 異方的弾性歪 |
Research Abstract |
Ni基超合金はジェットエンジン,またはガスタービンのタービン翼に用いられている材料であり,この材料の特性がシステム全体の熱効率を大きく左右する.また,単結晶材として用いられ,そのため大変に高価な部材となっている.本研究ではこの材料の寿命を非破壊的な方法で検査する方法を探ることを目的とした. 昨年度に引き続きNi基超合金のクリープ変形に伴う内部弾性歪の変化をX線回折測定により調べた.本年度はロッキングカーブのクリープ変形量依存性の詳細な測定を行った.その結果,ロッキングカーブはクリープ変形後期で敏感に変化するが,その変化は予想と異なりラフト構造が崩壊し,急激にクリープ変形が進行するようになって初めて現れることが示された.したがって,非破壊検査には2θプロファイルを用いるほうがより簡便であることが明らかとなった. 計算機シミュレーションでは,これまでに構築した理論モデルをさらに発展させることによって,ラフト組織の崩壊を示すことができ,クリープ変形に伴う組織変化を初期から終期まで再現することが可能であることが示された. 高応力で変形した試料についても,メカニズムは幾分異なるものの低応力の場合と同じ理論モデルを用いることが可能であり,同じくシミュレーションによって内部組織変化の過程を予測することが可能であることが示された.
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Research Products
(2 results)