2004 Fiscal Year Annual Research Report
トラブル未然防止型の設備管理に関するプロセスシステム工学的研究
Project/Area Number |
15360424
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
松山 久義 早稲田大学, 大学院・情報生産システム研究科, 教授 (80011039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立野 繁之 早稲田大学, 大学院・情報生産システム研究科, 助教授 (70243897)
柘植 義文 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (00179988)
武田 和宏 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (60274502)
鈴木 和彦 岡山大学, 工学部, 教授 (50196797)
山下 善之 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60200698)
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Keywords | プロセス運転・設備管理 / プロセス情報処理 / プロセスシステム設計 / プロセス制御 / 異常検知 / 異常診断 / 劣化現象 / 安全管理 |
Research Abstract |
【流動解析】ティーの出口に溶接欠陥が存在する場合の管壁の剪断応力分布を解析するシステムを作成した。 【変動系の異常診断】昨年開発した診断対象プラントの正常状態を予測するモデルでは,事前に決定すべき設計パラメータが多く,最適なパラメータの設定方法は明らかではなかった.そこで今年度は,事前に設定するパラメータをモデル次数だけとするモデルに改良し,昨年と同じ槽配管系とPVCバッチプロセスに適用した.その結果,両者のプロセスにおいて,昨年よりも良い予測精度が得られた. 【劣化のモデル化】外面腐食による減肉速度を要因から検索、および推算を行うシステムをWeb上に試作した。このシステムでは、要因の影響の順序関係を収集したデータから自動抽出し、よく似たデータと抽出した順序関係を用いて推算する。また、不完全なデータを有効に活用する方法も検討した。さらに、検索および推算の精度を上げるために、データを収集した。 【安全システム】バッチプラントの安全管理統合システム(プロトタイプ)を実装した.このシステムは,ダイナミックシミュレータ,危険解析システム,異常診断システム,対応操作教示システムから構成され,設備異常に対応した異常進展予測,対応操作を教示可能である.UML(Unified Model Language)により統合化設計した. 【微弱信号】プロセスで計測されている多くの信号の時系列から,定性的な時系列パターンの特徴を抽出する方法を考案し,この方法を応用した異常の検出・診断手法を開発した. シミュレーションおよび実プラントのデータに適用したところ,高い精度で異常を検出・診断できることが検証された.
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Research Products
(7 results)