2006 Fiscal Year Annual Research Report
トラブル未然防止型の設備管理に関するプロセスシステム工学的研究
Project/Area Number |
15360424
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
松山 久義 早稲田大学, 大学院情報生産システム研究科, 教授 (80011039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立野 繁之 早稲田大学, 大学院情報生産システム研究科, 助教授 (70243897)
柘植 義文 九州大学, 大学院工学研究院, 教授 (00179988)
武田 和宏 静岡大学, 工学部, 助教授 (60274502)
鈴木 和彦 岡山大学, 工学部, 教授 (50196797)
山下 善之 東北大学, 大学院工学研究科, 助教授 (60200698)
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Keywords | プロセス運転・設備管理 / プロセス情報処理 / プロセスシステム設計 / プロセス制御 / 異常検知 / 異常診断 / 劣化現象 / 安全管理 |
Research Abstract |
【流動解析】配管系における摩耗腐食の進行箇所を推定するために,エルボ2個が隣接する場合およびエルボ3個が隣接する場合のせん断応力分布を解析し,配管系が同一平面内で屈曲する場合と立体的に屈曲する場合とにおいて,せん断応力が最大になる箇所の位置の相違を明らかにした。 【変動系の異常診断】ダイナミックプロセスの正常状態を予測するために,正常運転時の履歴データを利用する非線形モデリング手法を用いてボイラープラントを対象とした数値実験を行い,予測法の有効性を確認した。 【劣化のモデル化】前年度に引き続き保温保冷配管の外面腐食データの収集に努力し,それを利用して,断熱材を剥がす前に得られる情報(設計情報,運転情報,外観)から腐食速度を推定するシステムを作成した。 【安全システム】独立防御階層の概念に従って,異常伝播シナリオのモデル化,対応操作と事故シナリオの関係を解析して,事故発生頻度と影響被害度を求め,事故シナリオに対してリスクレベルを決定する方法を開発し,反応器の冷却水ラインに適応した。 【微弱信号】定性的形状解析の手法を2変数の平面内の動的挙動を扱えるように拡張し,この方法を利用して,バルブスティクションの検出指標を開発した。さらに,実プラントデータに適用して,外乱や制御系の調整不良とバルブスティクションが明確に分別できることを確認した。
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Research Products
(14 results)