2003 Fiscal Year Annual Research Report
地球物理的手法による地下空間地層環境モニターに関する研究
Project/Area Number |
15360474
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐野 修 東京大学, 地震研究所, 教授 (20127765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 茂 東京大学, 地震研究所, 助手 (90237214)
深尾 良夫 東京大学, 地震研究所, 教授 (10022708)
歌田 久司 東京大学, 地震研究所, 教授 (70134632)
小河 勉 東京大学, 地震研究所, 助手 (00345175)
武井 康子 東京大学, 地震研究所, 助手 (30323653)
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Keywords | 高精度弾性波 / 地殻変動 / 地層環境 / モニタリング / 微小応力変化 / 地下水の移動 / 熱の移動 / 地球物理学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高精度弾性波測定システムの導入による地下空間環境モニタリングシステムの開発,および既存の観測系の結果を総合し,地下空間内部および外部の環境を支配するメカニズム,すなわち物質および熱の地下空間内外の移動メカニズム,微小応力変化ときれつのネットワーク挙動,および地下水の移動や熱の移動メカニズムを地球物理的手法の観点から検討することである.一般に,微小な変化をとらえるために,地下観測壕のような気象変動等の外的擾乱の小さな場所が選択される.その結果,計測される変化量も僅かとなり,複数の物理量の比較観測を実施しても複数のモデルの絞込みが困難なことが多い.本研究のテストサイトに選定したIPGPが観測を実施しているアルプスの観測壕は,気象変動等の擾乱が抑えられているだけでなく,60mに達する水位の年周変動があるダム湖の近くに存在するので,ショートタームで変動する僅かな変化量にもとづくモデリングの絞込みにロングタームで変化する既知の大きな外力が利用可能という特徴をもっている.申請書の提出と同時期に,現地調査を実施したところ,高精度弾性波計測システム導入にあたり,二つの重大な問題点が明らかとなった.それはDC12V以上の電源配線が許可されないこと,および冬期間,ほぼ半年にわたってアクセス不能であり,電話回線等によるメンテナンスもほぼ不可能という点である.前者の制約により,かなり特殊な機器仕様が必要となり,後者の制約により,メンテナンスフリーのシステム構築が不可欠であることがわかった.そこで計画調書作成にあたり,初年度は,このような特殊仕様の機器開発とメンテナンスフリーシステムの構築に集中することとした.今年度構築したシステムは,来年度夏に現地に設置し,比較観測を開始する.
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Research Products
(1 results)