2004 Fiscal Year Annual Research Report
パルス超音波を用いた軽水炉用ハイブリッド型給水流量計の開発
Project/Area Number |
15360501
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
木倉 宏成 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助手 (00302985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有冨 正憲 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 教授 (60101002)
小池 義和 芝浦工業大学, 工学部二部・電気工学科, 助教授 (30251672)
森 治嗣 東京電力(株), 技術開発研究所・熱流動/流体構造技術グループ, グループマネージャー(研究職)
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Keywords | ハイブリッド型超音波流速法 / 流量計測 / 超音波計測 / パルス超音波のドップラ効果 / 超音波時間領域相関法 / 複測定線計測法 / 十分発達流 / 伝播時間差型超音波流量計 |
Research Abstract |
本研究ではハイブリッド型超音波流速法を軽水炉の給水流量計として開発することを目的として,信号処理の改良と実機適用性を検討しながらシステムを構築することを目的とし,以下の知見を得た. (1)流体および流場に適切な反射体を選定した.反射体の選定には,幾つかの材質および粒径の異なる粒子を流場に混入する方法と,強力低周波数超音波を利用した超音波キャビテーションを利用する方法を用いた. (2)複数の超音波センサーを取り付けた複測定線積分法を確立するため,ポンプ,リザーバ・タンク,整流器を含む現有の水循環装置にアクリル製円管流路の試験流路および測定部を製作し,上昇・下降流の実験を行った.流速分布測定は現有のUVPの瞬時流速分布の計測データからオンラインで流量を求めるソフトなど流量計測システムとして必要なソフトを整備した. (3)高速デジタル信号処理装置を用いたパルス超音波ドップラー信号高速解析システムを開発した.パルス超音波信号処理装置と高速デジタル信号処理装置を用いてハイブリッド型超音波流速計のシステム構築し,これを用いた予備実験を(2)の装置を用いて行った. (4)高精度測定には測定システムの時間・空間分解能を上げるため,デジタル・アナライザーを用いた単一パルス解析システムの開発を行い,高周波数用の超音波センサーを用いた.前年度の検討結果を踏まえ,高周波数用センサー3本を用いて多測定線流速分布計測より高精度過渡流量計測実験を行った. (5)東京電力・原子力研究所所有の小型実験流露を用いるための予備調査をおこなった.
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Research Products
(3 results)